2024-02

2024・2・14(水)工藤重典と東京チェンバー・ソロイスツ

       紀尾井ホール  7時

 「東京チェンバー・ソロイスツ」というと、もう50年以上前になるか、1971年頃に岩崎洸(vc)と中川良平(fg)が旗揚げしたアンサンブル(私はその旗揚げ公演をFM東京で録音、放送したことがある)を思い出すのだが、現在のこれは工藤重典(fl)が昨年旗揚げした室内合奏団で、コンサートマスターに森下幸路を迎え、18世紀音楽をレパートリーの中心に据えて活動している由。

 今回が第2回の演奏会とのことで、工藤重典の吹き振りに、ジャン=ルイ・ボーマディエ(picc)とリチャード・シーゲル(cem)をゲスト・ソリストに迎え、前半にパッヘルベル~パイヤール編の「カノン」、C・P・E・バッハの「ピッコロ協奏曲ニ短調wq.22」、J・S・バッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番」、後半にモーツァルトの「フルートと管弦楽のためのアンダンテK.315」、「ロンド ニ長調K.Anh184」、「フルート協奏曲第2番」というプログラムが組まれた。

 なお冒頭に、小澤征爾さんを追悼してのバッハの「アリア」(管弦楽組曲第3番からのもの)が演奏され、演奏会最後のアンコールとしては、グルックの「精霊の踊り」と、イベールの「2つの間奏曲」からの「Allegro vivo」(とのことだったが、フルート、ピッコロ、チェンバロ、ヴァイオリンというあまりに雰囲気の違う編曲だったので、別の曲かと思った)が演奏された。

 シーゲルの長いチェンバロ・ソロが映えた「ブランデンブルク」も良かったが、合奏団の演奏が、それまでの━━よく言えば慎重さから脱して突然生気満々となったのは、工藤の指揮ぶりが突然大きくなったモーツァルトの1曲目の途中からではなかったろうか。そして「フルート協奏曲」では、流石に工藤の本領発揮、オーケストラも活気充分で、この演奏会を見事に締め括った。

 お定まりのホールの場内アナウンスを、今日は工藤さんがみずから陰アナで担当。最近はこういうのが流行るのかしらん。コンサートが親しみやすい雰囲気になるし、いいものだ。ただ、あんな陰々滅々(?)たる声でなく、いつもの工藤重典さんらしく、もうちょっと明るい声で呼びかけてくれればもっと良かったのだけれど。舞台袖裏でナマで喋っていたのかと思ったら、録音だった。「コンディションの良くない時に録音したので、すみません」と、ナマのトークの際に注釈あり。

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