2024-02

2024・2・19(月)諏訪内晶子芸術監督 国際音楽祭NIPPON(続)

       紀尾井ホール  7時

 コロナ・ワクチンの第7回を先週金曜日に実施、昨年は初めてモデルナに当たって(選んだわけではない)翌日短時間の発熱(37度6分程度)が出たが、今回はファイザーだったせいか、幸いに発熱は無し。ただし眠気と寒気に襲われ、先週末は演奏会やオペラを二つ、棒に振った。もっともその間を縫って、ラジオでの小澤征爾さん追悼番組の生出演やら録音打ち合わせなどに忙殺されていたのだが━━

 今日聴いた演奏会は、諏訪内晶子が主宰する「国際音楽祭NIPPON」の一環で、「AKIKO Plays CLASSIC & MODERN with Friends」と題された2回シリーズの室内楽演奏会の初日。19世紀初頭のウィーンを舞台にした作品群によるプログラムが組まれている。
 演奏は、諏訪内晶子を中心に、ベンヤミン・シュミット(vn)、鈴木康浩(va)、イェンス=ペーター・マインツ(vc)、池松宏(cb)、ポール・メイエ(cl)、秋元孝介(pf)という顔ぶれだ。

 プログラムは、ベートーヴェンの「2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲」からの「アレグロ」、モーツァルトの「クラリネット五重奏曲」、パガニーニの「モーゼ変奏曲」(原曲はロッシーニのオペラ「エジプトのモーゼ」の一節)、パガニーニ~クライスラー編の「ラ・カンパネラ」、シューベルトの「ピアノ五重奏曲《ます》」。

 面白いプログラムだったが、中でも度肝を抜かれたのは、諏訪内晶子が弾いたパガニーニの2曲である。彼女がこれほど「荒々しい凶暴な美しさ」を前面に押し出して演奏したのを、私はこれまで聴いたことがなかった。その前のモーツァルトの五重奏曲から一転しての荒技だから、聴衆も驚いたはずである。諏訪内晶子というヴァイオリニストの既存のイメージを覆すかのような、こういう思いがけぬ演奏を聴けるのが、ナマの演奏会の利点のひとつでもあろう。

 もっとも今日の演奏では、そのモーツァルトも含め、しっとりしたアンサンブルの妙味が披露されるよりも、ほぼ全員が、オレがオレが、といった調子で張り合うという面白さの方がより強く印象に残ったと言えなくもない。
 第2回は21日に開催される。

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