2024-03

2011・9・4(日)ミラン・トゥルコヴィッチ指揮東京都交響楽団

   東京オペラシティコンサートホール  2時

 日曜日のマチネー、しかもモーツァルトとなると、さすがに客席も満員だ。
 今日は、交響曲「プラハ」と「第39番」、その間に「ファゴット協奏曲」を挟んだプログラム構成。ファゴットのソロは岡本正之。

 交響曲では弦編成を14・14・10・8・6とし(と見えたが・・・・第2ヴァイオリンの数については席の位置の関係で自信なし)、しっとりした厚みのある音で響かせる。ピリオド楽器的演奏からは対極の位置にある、所謂「オーソドックスなスタイル」による演奏だ。
 殊更の細工はないけれども、ニュアンスはすこぶる細かく、隅々まで神経を行き届かせた指揮である。とりわけ木管のパートが驚くほど精妙に聞こえたのは、トゥルコヴィッチがファゴットの名奏者でもあるからか? 

 美しい演奏だとは思ったけれど、本音を言うと、最近はこのようなスタイルのモーツァルトには、あまり刺激を感じなくなっていたのだ。
 しかし、プログラム最後の「第39番」のような演奏を聴けば、このようなスタイルに、心底から敬意を払わずにはいられなくなるだろう。
 第4楽章、第16小節からの弾むような進行は私の最も好きな個所なのだが、弦楽器群が柔らかくしなやかに波打ちながらリズミカルに快走して行く今日の演奏の、いやもう素晴らしかったこと! 再現部の同一個所でも同様である。

 ここを、これほど美しくふくよかな均衡をもった響きで快く聴けたのは、ナマでは初めてである。レコードからは、もしかしたらカラヤンがウィーン・フィルを指揮した演奏(1949年録音)をビニール製SP盤で聴いた時以来か? 
 都響の弦(今日のトップは四方恭子)の充実ぶりが、余すところなく発揮された演奏だった。
 大いに満足して、ホールを出る。

   モーストリークラシック11月号 公演レビュー

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