2024-03

2011・9・7(水)3D映像による「ラトルとベルリン・フィルの《巨人》」試写会

    ソニーPCL 本社/SPセンター(目黒) 1時

 昨年(2010年)シンガポールのエスプラネード劇場で行なわれた、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏会のライヴ映像。これは秋に映画館で上映される予定とのことだが、今日はそれに先立つマスコミ試写会。

 コンサートのライヴ映像は当節では珍しくはないが、3Dで見ると、ちょっと目新しくて面白い。舞台上に並んでいるオーケストラがおそろしく立体的に奥行感を以って見られるし、時にはラトルやホルン奏者が、試写室の最前列席に座っている人より「こっち側」にいるように見えたりしてびっくりすることもある。

 マーラーの交響曲「巨人」が前半に置かれて、これは完全なコンサート・スタイルの映像だ。
 後半はラフマニノフの「交響的舞曲」で、こちらには、時々シンガポール(だろう)の街の光景が折り込まれる。冒頭、巨大な高層ビルを地上からアングルした映像でスタートするが、これがこの曲の物々しい劇的な出だしとぴったり合い、異様なほど威圧的な感覚を与える。これも面白い。
 もっともそのあとの音楽と街の光景との組み合わせは、NHKの某番組と似たような手法になる。したがって、映像と音楽のイメージが「合っている」か「合っていない」かは、見る人それぞれの感覚により判断が異なるだろう。

 なお、主催スタッフの話では、この「街の映像」の挿入は映画館上映版のみであり、今後家庭用DVDとして発売されるものは、2曲ともコンサート映像だけになる、とのことであった。
 たしかに、映画館で1回だけ観る映像と、自宅で繰り返し見る映像とは性格が異なるから、それも一理ある。ただこれも、人によって意見は分かれるだろう。

 このようなメディアで聴き、観るラトルとベルリン・フィルの音楽は、すこぶる迫力がある。豪壮雄大な音響の渦が襲いかかって来る。
 樫本大進がコンマスとして活躍しているが、収録カメラの位置のせいで、彼が正面から撮られている映像がほとんどないのは残念であった。

 音質は硬くてやや鋭く、あまり好い音とも思えないが、これは試写室の装置のせいかもしれないから、断定的なことは言えない。ソニーのスピーカーを使っているのかと思ってよく見たら、BOSEだった。

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