2024-03

2011・9・9(金)藤原歌劇団 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」

   新国立劇場  6時30分

 演出が松本重孝、指揮がアルベルト・ゼッダ、歌手陣にはアントニーノ・シラグーザ(アルマヴィーヴァ伯爵)、高橋薫子(ロジーナ)、谷友博(フィガロ)、三浦克次(バルトロ)らが出演。

 今回は、名曲レパートリーをなぞるような並みの上演ではなく、アルベルト・ゼッダの有名な「新(批判)校訂版」を使用しての演奏である。
 それゆえ、聞き慣れない歌が入っているなとか、やはりこれを此処に入れたか、などと感心しながら聴かせてもらった次第だ。プログラムに掲載されている小畑恒夫氏や水谷彰良氏の解説を含め、大いに教えられるところが多い。
 特に第2幕後半、「ベルタのアリア」と「嵐の音楽」の間におかれたロジーナのアリアは、今夜がオペラとしての日本初演(小畑氏)の由。意義ある上演と言えよう。

 ただ、それはたいへん結構なのだが、かんじんの演奏面では、もう少し引き締まっていただかないと。
 光っていた高橋薫子、無難にまとめたシラグーザは別として、3人の主役のバス・バリトンが、早口のイタリア語で歌う個所になると、途端に歌詞も声も明確に聞こえなくなってしまうのはいただけない。特にフィガロは、リズムとテンポをもっと正確に歌って欲しいもの。
 何より困るのは、東フィルの音が非常にか細く不安定なため――序曲からしてなさけない音だった――ロッシーニの音楽が全く沸き立たないということなのだ・・・・。

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