2024-03

2012・3・12(月)「4大ピアノ・トリオを聴く」第2夜

   紀尾井ホール  7時

 2月27日に演奏された「2大」に続く今夜の「2大」は、ドヴォルジャークの「ドゥムキー」と、チャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出のために」だった。
 今夜の演奏は、ピアノが河村尚子、ヴァイオリンが佐藤俊介、チェロが堤剛。

 2階席正面で聴くと、河村のピアノが猛烈な気魄で湧き上がって来る。佐藤は持ち前のピンと張った、鮮烈な音色で切り込んで来る。若い2人のこの当るべからざる勢いを、堤の分別ある大人の表情が落ち着いて受け止める、といった感じに聞こえる。
 たしかに、チャイコフスキーの冒頭など、堤が弾き出す堂々たる音楽は流石の風格であり、それはあたかも若い河村のピアノを温かく包み込み、演奏とはこういうものなのだよ、と言い聞かせているような感もあって、ちょっと微笑ましい雰囲気にも思えた。

 しかし、概して、今回はヴァイオリンとチェロの音色が、あまりに違い過ぎる。
 世代の違い、個性の違いはともかく、どちらがいいかとかいう問題でもなく、音色も音量も表情も違い過ぎる。あからさまに言えば、2階席で聴くと、テュッティではヴァイオリンとピアノばかりガンガン響き、チェロはよほど耳をそばだてないとそのパートが明瞭に浮かび上がって来ないのだ。

 やはりこれは、むしろ1階席で聴いた方が、もう少し適正なバランスで愉しめたのではなかったかと思う。前回は1階席で聴いたが、あの時の楽器はフォルテピアノだったから、やや遠く聞こえたきらいもあったけれど。
 それにしても、この2曲、いい曲だ。

コメント

1階で聴きましたが、よくなかったです。いらいらしました。

私は1階の一列目のバイオリンの前くらいにおりましたが、
若い音と老練な音が混じってとても良かったですよ。
意外とピアノもうるさくなかったです。
あのホールは場所によって相当癖があるのかもしれません。
なにしろ、前回のピリオド楽器の時はピアノはほとんど聞こえませんでしたので

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