2024-03

2012・3・18(日)山田和樹指揮東京フィルハーモニー交響楽団

   オーチャードホール  3時

 伊福部昭の「交響譚詩」、ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」(ソロは小山実稚恵)、ベルリオーズの「幻想交響曲」というプログラム。

 オペラのピットではあんなに頼りない演奏をするにもかかわらず、ステージでの大編成の演奏では俄然良いオーケストラになるという、いつもの東フィルの癖で、――この勢いがピットにも持ち込まれてくれればどんなにいいかといつも思うのだが――今日も大いに壮麗な演奏を繰り広げてくれた。

 指揮は山田和樹。演奏の設計は相変わらず上手い。
 「幻想交響曲」では、第1楽章の序奏部でのテンポを極度に遅く採って開始したので、もしやまた何か凝ったことを?・・・・と思ったが、そのあとは思いのほかストレートな表現で全曲をまとめていた。
 ちょっと拍子抜けの感はあったものの、近年の欧州の若手系(?)指揮者がよくやるごつごつした畸形的なバランスによる音づくり(それはそれで面白いが)と違い、豊麗でシンフォニックな構築だったので、比較的心静かに聴けたのもたしかである。
 「交響譚詩」は、この曲にしてはシンフォニックで大掛かりなアプローチ。協奏曲は小山実稚恵の鮮やかなソロで引き立った。

 1階24列の真ん中あたりで聴いたが、音は極めてよく響く。ホール全体に響くというより、ステージの中で既に響いた音が出て来る、という印象である。そのため、オーケストラは豊満な感じの音になるが、その一方、細部のパートなどの明晰さは、やや失われる傾向にあるだろう。このホールは最近内部が改装されたはずだが、そのためかどうかまでは、定かでない。

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