2024-03

2012・3・23(金)エリアフ・インバル指揮東京都交響楽団

   東京文化会館大ホール  7時

 ショスタコーヴィチの「交響曲第4番ハ短調」が、この日の呼び物だった。

 冒頭からただならぬ緊張感が演奏にも客席にもみなぎる。当時先鋭的な作曲家だったショスタコーヴィチの、荒々しい怒りのような感情が大胆不敵に炸裂するといったこの開始部を、インバルと都響は非常に鋭角的な、耳を劈くようなサウンドで響かせはじめた。
 これは凄まじい演奏になりそうだ、という予感がしたし、事実そのあともきわめて立派な演奏が続いたのだが、――やはり最近のインバルは、どこかに醒めた感覚・・・・と言って語弊があれば、没我的に狂乱することなく、まず楽曲に厳しい構築性を優先させ、隙のない、決して乱れない音楽づくりを遂行する指揮者である。

 フィナーレ後半での、ティンパニの轟きの上に全管弦楽の怒号が何度も襲いかかるように爆発するあの凄愴な頂点の個所、その余波のようにチェレスタの哀愁に満ちたモティーフが何度も繰り返されながら消え去って行くところなど、都響の充実振りを示す均衡豊かな素晴らしい演奏ではあったものの、どうしてもまず整然として立派過ぎる音楽に聞こえてしまい、作曲者の「やり場のない精神的葛藤と絶望感と微かな光明」はその陰に隠れた印象になってしまうのである。
 しかしまあ、これは実に贅沢な不満ではある・・・・もしゲルギエフが指揮した、あの身の毛もよだつような凄絶な演奏さえ聴いていなければ、このインバルの指揮も充分感激できるものだったろう。

 前半には、宮田大をソリストに迎えての、チャイコフスキーの「ロココ風の主題による変奏曲」(フィッツェンハーゲン版)。これも所謂チャイコフスキー節など感じさせない、整った生真面目な演奏。宮田は若々しく瑞々しいソロ。

コメント

電車内の広告

地下鉄有楽町線に乗っていたら、車内のモニタに「仕事に疲れたら(仕事が終わったら、だったかも)ブラームス」と表示されて、驚いていたら都響の宣伝でした。演奏風景がちょっと映ります。指揮者はインバルさんだったようです。このようにオケも宣伝されるようになったのか...効果は如何に。でもブラームスだって真剣にきくとすごく疲れますよね。

いろいろ事情があって、休みを2日間連続して取得して。その2日目。
都響の前に、国立劇場で歌舞伎”一谷嫩軍記”それから、観に行きました。

クラシック音楽しか聴かないと思われて偏見を持たれても嫌なので趣味の幅がいつの間にか、広がっている最中。の歌舞伎。4時間15分(休憩含む)は、きつい。
’生田森熊谷陣屋の場’は、軽くすっぽり、Parsifal第1幕より、長い。。マイスターの3幕より短い。
やはり元々有名な場面は、引き込まれるものが強いですね。
***************************
好調なインバル。とその前座に必ず、オーケストラにとって負担の少ない作品がしっかりと添えられて。<<整った生真面目な演奏>>から、初初しさを感じ好感がありました。

メインの第4番、平土間で聞くより、全体が何をやっているか見ることができる、階の高い席がやはり良いですね。。
第3楽章の最後、慟哭の中に奥秘めた叫びのような音楽から、チェレスタが出てくるあたり、とってもよかった。

本音は、前半。こんなときほど、Bergのような類の作品を持ってきてくれたら、<<楽曲に厳しい構築性を優先させ、隙のない、決して乱れない音楽づくり>>がより、きつくある意味、保守的な中にも前衛的なものにもなったろうに。

1回しかやらない演奏会に、負担の重いことより、テーマがぼけないことがもっと大切。
その点から、協奏曲が必ず添えられていて、木管・金管楽器群に負担の少ない作品があることは、とてもポイントが高いです。。
***************
音楽会を2つ兼ねるのと、寄席とコンサートかオペラ。歌舞伎とコンサートかオペラ。
3つの中で一番きついのは、歌舞伎を兼ねること。
***************
16年ほど前、ミュンヘンのお昼に’COSI’。夜’アンナボレーナ’もきついけど。
歌舞伎を兼ねるのは、ちょっと、体力的にきつい。。
****************
良い演奏が繰り広げられる演奏だと判っているときほど、一つに絞ることも大切に思います。
****************
自分の仕事中のお客様と話題になるのは、なんで、出かけなくなるのか?

東京文化会館は、階段があること。登ることがきつい。
サントリーホールは、なぜかもう「古い。」と言われだしている。トイレが少ない。
新国立劇場・トリフォニーは、座席に行くための段差の照明が暗くて’怖い’。
オペラシティーは、段差も明るくて危なくなく座席にいける。トイレも充実しているから良い。けど、観づらい席があって。
改装中の池袋の芸術劇場は、エスカレーターが長すぎる。

やはり、ご年配の方にとって、階段と段差は怖い。
こんな話も。通路側の席。中の座席に入るために席を立ったら、腰をひねらし、段差の角にぶつけて、もうコンサートには行けない身体になってしまった人がいます。

歌舞伎のお客様が少ないのも、最近のコンサートのお客様が少ないこと。
とにかく、怖いのだそうです。階段と段差。 自分だって嫌だもん。Zurichのオペラハウスの階段。杖ついて上がってくるご老体夫婦との、接触したくない。

ご年配の方と、歌舞伎・寄席・クラシックの話をできるようになりつつあるのは、嬉しいけど。ご年配に仲間入りする頃までに、自分たちが気軽に出かけられる劇場が改良されていればいいのに。。。。まず、無理。

今度の、某上演。どことは言わないけど。階段上がるの疲れるし、在京オーケストラの通し定期会員券並みの。階段と段差。怖いから行きたくても行けない。と言う人もっと増える。。。。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

https://concertdiary.blog.fc2.com/tb.php/1336-53632179
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since Sep.13.2007
今日までの訪問者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

・雑誌「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」
連載中