2024-03

2012・5・13(日)METライブビューイング ヴェルディ:「椿姫」

   東劇(銀座)  11時

 あのザルツブルク音楽祭で話題になった、ウィリー・デッカー演出のプロダクション。

 ヴィオレッタに残された命の時間を示す大時計が舞台に置かれ、ト書では第3幕にほんの僅か姿を見せるだけの医師グランヴィルが、ここではドラマ冒頭から登場してヴィオレッタを見守る(もしくは死神の如くヴィオレッタに重圧をかける)という、よく知られたあのプロダクションである。
 私はそう好きな舞台ではないので、興味はむしろ歌手陣にあった。

 今回のMET公演では、ナタリー・デセイ(ヴィオレッタ)、マシュー・ポレンザーニ(アルフレード・ジェルモン)、ディミトリ・フヴォロストフスキー(ジョルジョ・ジェルモン)が主演している。

 デセイのヴィオレッタは、われわれ日本のファンには、2010年7月のトリノ・オペラ来日公演で既におなじみだ。その演技の微細な巧さは、ザルツブルクでのネトレプコに比べ些かも遜色ないどころか、それを凌ぐところさえあるだろう。もっとも、この映像収録の日(4月14日)は、どうも少し声の調子が悪かったようだが・・・・。
 フヴォロストフスキーのジェルモンは彼の当り役の一つ。演出により演技のニュアンスをさまざまに変える人だが、今回は横柄で尊大で冷然とした、不気味な重圧感を漂わせる父親像という演技を披露して、これも見もの。

 指揮は、またまた首席指揮者ファビオ・ルイジだ。今シーズンのMETではいったい何回の公演を指揮しているのかと思わせるほどの獅子奮迅の活躍である。ワーグナーはともかく、イタリア・オペラを振ると、流石にいい。
 1時45分終映。

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