2024-02

2012・6・18(月)大野和士指揮東京都交響楽団&庄司紗矢香

   サントリーホール  7時

 シェーンベルクの「浄められた夜」、シマノフスキの「ヴァイオリン協奏曲第1番」、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」というプログラム。
 快調な3者が一堂に会せばこのような演奏会になる、という実例。

 何と言っても圧巻は、シマノフスキであった。
 庄司の強靭な求心性、寸分の隙もない構築力、多彩な音色――そうした形容も物足りないほど卓越したソロが縦横に躍動する。これを囲む大野と都響が、また実に色彩的な音を出す。大編成のオーケストラを轟くばかりに鳴らしつつも、庄司のソロを些かもかき消すことなく明晰に浮かび上がらせる大野の巧みな指揮には、舌を巻いてしまう。

 「浄められた夜」も今回は弦14型、この曲としてはかなり大きな編成で演奏されたが、都響の弦の艶やかな音色と量感は素晴らしく、それを大野がここぞとばかりに歌わせる。こういう後期ロマン派的な、むせ返るような官能的色彩で押したタイプの演奏の「浄夜」が好きな私には、これは至福の30分間だ。

 しかし、これら2曲を、このような濃厚な演奏で聴いてしまうと、たとえ休憩を挟んだあとであっても、「管弦楽のための協奏曲」が如何に精緻精妙に演奏されようと、些か美食に飽いたという感になってしまうのは、最近の私のスタミナ不足ゆえだろう・・・・演奏者には申し訳ない限りだが。
 それにしても、大野と都響の演奏のニュアンスの細かさには感服させられる(ま、第1楽章の最後はちょっと、というところもあったが、そんなことは取るに足りないことだ)。

 今月は、10日ほど前のコチシュと東京響の演奏と併せ、良い演奏の「オケコン」を2つも聴けて幸せだった。

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