2024-03

2012・6・29(金)ダニエル・ハーディング指揮新日本フィルハーモニー交響楽団

   サントリーホール  7時15分

 「タンホイザー」の「序曲とヴェヌスベルクの音楽」に、エルガーの「第2交響曲」というのが今夜のプログラム。

 前者は予想通り、毒気を全て抜き去った「あっさり味」の演奏で、テンポを抑制した序曲部分でも、音響的に盛り上げた「バッカナール」でも、官能などという性格からは遠い音楽をつくる。
 まあ、アルミンクのワーグナーもそうだが、当節ではこういうタイプのワーグナーは、珍しいものではない。

 エルガーの作品を指揮するハーディング聴いたのは、私は今回が初めてだ。同国人の作品ということもあってか、こちらはもう少し作品への「のめり込み」のようなものも聞き取れる。
 第2楽章のように叙情的な個所では、あのハーディングでもこんなにカンタービレを利かせた音楽をつくることもあるのかと、ちょっと驚いたり、感心したり。第1楽章真ん中あたりの幻想的な曲想が織り成される個所でも、極めて精妙に、ミステリアスな雰囲気を溢れさせていた。

 その一方、最強奏の個所になると、おしなべて音が厚ぼったくなり、混濁してしまい、力任せになって、何かエルガーらしからぬ表情になることがある。これは、新日本フィルの現在の状態と関連があるのかもしれないが・・・・。
 しかし新日本フィル、今日はホルンも復調していて、祝着。コンサートマスター席には豊嶋泰嗣が座り、弦楽器群の威力も充分。

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