2024-03

2012・10・12(金)秋山和慶指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

   東京オペラシティコンサートホール  7時

 モーツァルトの「ハフナー交響曲」の第1楽章は、まさにスコア指定どおりのアレグロ・コン・スピーリトで始まった。荒々しいほどの活力である。

 シティ・フィルがこれほど燃え上がったモーツァルトを演奏したのを、私は初めて聴いた――もちろん、これまでにも他の指揮者のもとでも演奏したことがあって、私がそれを聴いていなかっただけかもしれないが――。
 細かいアンサンブルがどうのこうのということは別として、スピーリトな、ブリオな「ハフナー」は、聴き手を胸のすくような気持にさせる。

 この勢いは、プログラム後半の、ラフマニノフの「第2交響曲」にも引き継がれた。やや速めのテンポで、ぐいぐいと押し、盛り上げて行く秋山和慶の呼吸のうまいこと。アダージョの第3楽章においてさえ、演奏が頂点に向けて高揚して行くあたり、息を呑むほどの力にあふれていた。
 オーケストラは少し粗っぽくて、音もあまりきれいではないけれども、整って取り澄ましただけの演奏を聴くよりは、よほどいい。シティ・フィル、好演だった。コンサートマスターは松野弘明。

コメント

やはりそうでしたか。15年前、大フィル定期でも氏のラフマニノフ2番を聞きましたがそのときも同様に素晴らしかった。(演奏に豊かなためがありました。)
氏の演奏は時に見通しがよすぎて、それが逆に不満になるときがありますが、ラフマニノフは得意の曲目のようですね。いっそ円熟されたですし。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

https://concertdiary.blog.fc2.com/tb.php/1489-9f59e1a7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since Sep.13.2007
今日までの訪問者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

・雑誌「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」
連載中