2024-03

2013・9・28(土)「コルンゴルトを広め隊」第4回公演
「コルンゴルトとシェイクスピア」

   日本キリスト教団 根津教会  6時

 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897~1957)の作品を紹介演奏している「コルンゴルトを広め隊」のリーダーは、東京芸大大学院修士課程(音楽学)在籍中の中村伸子さん(安宅賞受賞)である。自ら企画し、会場での解説を担当するという活躍ぶりだ。

 すでに2009年以来、東京芸大や霊南坂教会などで、室内楽や歌曲を中心にコルンゴルトの作品を集めたコンサートを開いているが、私が聴いたのは、今回が初めてである。
 今日は昼夜2回公演で、すべてシェイクスピアの詩や戯曲を題材に作曲されたものを集めており、映画「夏の夜の夢」序曲(メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」をメドレーの形に編曲したもの。映画は1935年公開)、「道化師の歌 作品29」、「歌曲 作品31」、「空騒ぎ 作品11」の抜粋、「5つの歌 作品38」からの「私の恋人の目は」というプログラム構成であった。

 演奏は川口成彦(ピアノ)、佐々木美歌(ソプラノ)、田中俊太郎(バリトン)、對馬哲男(ヴァイオリン)。いずれも芸大大学院在学中の若い人ばかりだが、この人たちの演奏の上手さには驚き、感心した。これはもう、タウンコンサートどころではない、コルンゴルトの作品に正面から取り組んだ本格的な演奏会であり、それにふさわしい水準をもった演奏会である。

 このところ俄かにまた人気を高めているコルンゴルトの作品――来年3月にはびわ湖ホールと新国立劇場で、まるで示し合わせたように「死の都」のそれぞれ新制作上演があるし、「東京・春・音楽祭」でもコルンゴルト特集公演があると聞く。
 この「広め隊」のような地道な活動を通じてコルンゴルト・ファンが増えてくれればいいのだが。私自身、ふだんナマで聴ける機会のまず無い作品に接することができたのは幸せだった。
 なお、ついでながら、若い優秀な歌手のおふたりには、声は見事だが、英語の発音にはもう少し研究を、と申し上げておこうか。

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