2024-02

2013・12・6(金)トリノ王立歌劇場特別演奏会 ロッシーニ・プロ

    東京文化会館大ホール  7時

 ジャナンドレア・ノセダ指揮のトリノ王立歌劇場管弦楽団と合唱団、バルバラ・フリットリ(S)、ダニエラ・バルチェッローナ(Ms)、ピエロ・プレッティ(T)、ミルコ・パラッツィ(Bs)。これは都民劇場の公演。

 ロッシーニ・プロ、久しぶりに聴く。いいものだ。
 前半には序曲が3曲――「どろぼうかささぎ」、「セビリャの理髪師」、「ウィリアム・テル」。
 かなりおおらかな演奏で、やっぱりイタリアのオケだな、という感。ノセダは相変わらず長身をしなやかに躍らせるアクロバット(これはご本人の表現だ)の指揮ぶりだが、音楽はむしろ柔らかい。たとえば「ウィリアム・テル」の「スイス軍隊の行進」冒頭のトランペットとティンパニなど、随分ソフトなタッチである。「仮面舞踏会」第2幕の終結部分での演奏と共通したものがここにも感じられる。

 後半は「スターバト・マーテル」。およそ宗教音楽らしくないアリアやカヴァティーナや重唱などが散りばめられていて、私はこの曲、愉しくて好きなのである。演奏も、細かいところはともかく、いい味を出してくれた。
 合唱は相当な威力で、特に終曲では劇的な昂揚をつくり出したし、ソロ歌手陣も、バルチェッローナの迫力を筆頭に、勢いがあった。

 1曲終わるごとにパチパチと手を叩く人が1階前方の席にいて――オペラのアリア集の演奏ではなく、一応(?)宗教曲なのだから、少し気分を殺がれたが、まあこのフリットリやバルチェッローナの歌を聴けば、手を叩く気持も多少は解るような気もする。
 余談だが、女声2人が大柄で(フリットリも意外に背が高い)、それに比べると男声2人が些か小柄で華奢(オペラ歌手にしては、だ)に見えるという光景はちょっと珍しい。

 ともあれ今夜は、この「スターバト・マーテル」が温かくて、いい演奏であった。

コメント

昨夜は美女のお連れがいらっしゃるところ、失礼いたしました。
5日のトスカもいたく感激しましたが、このロッシーニも堪能いたしました。教会のある古い街並みがみえるようでよかったです。
 先日のフェデリオの合唱も、日本人参加型といいますか、のりのりで楽しんでいまるようす。見ていて動きが美しかったです。
が、やはり今日の合唱は、楽章の編成中、役割も重く素晴らしかったです。
 ノセダ氏の指揮ぶり、カロリー消費高いかも・・と見ておりました。

いつも楽しく拝見しております。
懐かしい雰囲気のロッシーニで、とても良い演奏会でした。地方から行った甲斐がありました。
先般のマナーの話題の際、今年の悪運は使い果たした、と書いた者ですが、残念ながら…。当然ですが、翌日のN響のプーランクやベルリオーズの曲間でイチイチ拍手する方はいなかったわけで。

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