2024-02

2008・4・21(月)大植英次指揮 大阪フィル 

  ザ・シンフォニーホール

 大植はかなりウェイトを減らしたようだが、すっかり元気になった様子なのは何より。アルベニスの「カタルーニャ狂詩曲」という愉快な小品では、腰をくねらせて踊りながら指揮をしていた。彼が聞かせてくれた話によれば、この曲はもともと「そういう曲」なのだそうな。
 
 しかし、やはり大阪フィルとしては、「スペイン交響曲」と、ラフマニノフの「交響的舞曲」というシリアスな作品で本領を発揮することになった。
 特に前者では、長原幸太(大フィル・コンサートマスター)の、時に嫋々たる甘美な表情を交えながらもヴィルトゥオーゾぶりを発揮したソロが冴え、この作品を実に生き生きと聴かせてくれた。
 後者も、弦を中心にしっとりとして美しい。一頃少し荒れていたように思えた大植と大フィルの音色も、今年に入ってから二つの聴いた演奏会(一つは2月17日の東京公演)での印象では、もはや完全に修復されただけでなく、指揮者とオーケストラの呼吸がぴったり合ってきたように思えるほどである。

 ただ不思議なことに、音楽全体のつくりもアンサンブルも非常に好いのだが、なぜか音色の変化に不足するという感を拭えないのだ。
 2月のサントリーホールでの公演では、彼らの演奏はすばらしく色彩感にあふれていた。それを思うと、今日の印象がこのザ・シンフォニーホールのリアルなアコースティックのせいなのか、それともこのホールに慣れない私の耳のせいなのか、今はどうもわからない。

コメント

一ヶ月のうちに二度の手術を受けるという不運から健康取り戻して、
来月の大阪ザ・シンフォニーホールでの大植マエストロ指揮の大フィルの
コンサートを楽しみにしています。
以前、神戸国際会館で聴いた音色が、ザ・シンフォニーホールとは
確かに異なりました。
この大植マエストロ&大フィルの組み合わせで是非とも、兵庫芸術文センターに
おいで頂きたいのがなかなか実現しませんが、
とりあえず八月末、西本智実指揮で大フィルのコンサートが聴けるのは楽しみです。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

https://concertdiary.blog.fc2.com/tb.php/188-8dffde24
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since Sep.13.2007
今日までの訪問者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

・衛星デジタル音楽放送
ミュージックバード(エフエム東京系) 121ch THE CLASSIC
「エターナル・クラシック」
(毎週日曜日 12:00~16:00放送)出演

・雑誌「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」
連載中