2024-03

2008・8・25(月)サマーフェスティバル2008 MUSIC TODAY 21

   サントリーホール

 恒例のサントリー音楽財団の現代音楽フェスティバル。ますます尖ってくる気配。

 今日はその2日目で、54歳で他界したフランスの作曲家ジェラール・グリゼーの没後10年を記念し、「音響空間」という作品が演奏された。休憩を挟んで計1時間40分にもなる長大な作品である。ピエール=アンドレ・ヴァラド指揮の東京フィル、それに6人のソリストたち。

 プログラムに書かれた解説の、相変わらずゲンダイオンガクっぽい文体には笑ってしまう。「その限界を超えた過度の複雑さは回避され、音の成り行きはそのまま聴取の対象になる」など、こういう書き方をしないと、ゲンダイオンガクの専門家として、ゲンダイオンガクの専門家たちに認めてもらえないらしいのですな。
 しかしこういう調子では、現代音楽はいつまで経っても、一握りのスノッブたちのものでしかないだろう。

 そんなことより、虚心坦懐に音楽だけに耳を傾けてみるとよろしい。実に面白い。
 この「音響空間」なる曲も、特に後半、大編成のオーケストラが織り成す多彩きわまる音色が刺激的だ。楽器の音色というものがいかに豊富か、改めて思い知らされる。
 欠点といえば、ある一定の時間のあいだにほぼ同一の音の動きが、うんざりするほど執拗に繰り返されることだろう。コントラバス・ソロ、あるいはヴィオラ・ソロ、あるいは4本のホルンが、もう分かったから先へ行け、と言いたくなるくらい、くどく何度も同じモティーフを演奏する。しかも、「展開」がない。
 このグリゼーという人、メシアンの弟子だが、先生の手法を形だけ真似たのかな?

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