2024-03

2018・1・8(月)東京音楽コンクール優勝者コンサート

      東京文化会館大ホール  3時

 昨年8月に行なわれた「第15回 東京音楽コンクール」の優勝者4人が登場する演奏会を聴く。あの大ホールの2300の客席がぎっしり埋まり、補助席まで並ぶという、凄まじい盛況だ。

 出演したのは、木管部門第1位をわけ合ったクラリネット奏者の2人━━ヘルバシオ・タラゴナ・ヴァリ(ウルグアイ出身)とアレッサンドロ・ベヴェラリ(イタリア出身、東京フィル首席)、ヴァイオリンの荒井里桜、ピアノのノ・ヒソン(韓国出身)。協演が円光寺雅彦指揮の新日本フィル。

 プログラムは全てコンチェルトだったが、今日はどういうわけか、指揮者とオーケストラの演奏に活気も熱気も躍動も感じられないので、ソリスト4人の演奏までが何かおとなしく地味に聞こえてしまった・・・・と思ったのは私だけだろうか。
 幕開きにヘルバシオ・タラゴナ・ヴァリが吹いたウェーバーの「クラリネット協奏曲第2番」など、オケの提示部があんなに鈍重なリズムで開始されなかったら、もっと闊達に全体が演奏されて行っただろうし、最後にノ・ヒソンが弾いたベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第5番《皇帝》」にしても同じである。
 アレッサンドロ・ベヴェラリが吹いたコープランドのジャズの雰囲気に満ちた「クラリネット協奏曲」も、オケがもっとスイングしていたら、本人の熱演もさらに生きたのではないか。

 1999年生れの芸大1年生という荒井里桜はメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」を弾いたが、いかにもきっちりと正確に端整に、しかも美しい音で全曲を歌い上げた。それはオーケストラのおとなしさを過度に露呈させずに済ませたようだが、若いのだから、あまり優等生的な礼儀正しい演奏に留まって欲しくないなとも思う・・・・。
 朝岡聡の要を得てリズム感のある、しかもあまり出しゃばらぬ司会とインタヴューは好ましかった。5時半過ぎ終演。

 なおこのおなじみの東京文化会館大ホール、年明け早々とあってか、いつもの開演のチャイムが、飛び上がるほどの大音響に設定されていたのには辟易させられた。

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