2024-03

2018・1・10(水)大野和士指揮東京都交響楽団

    サントリーホール  7時

 1月の都響の定期は、いずれも音楽監督・大野和士の指揮だ。それぞれドイツとフランスの20世紀作品を並べ、いかにもこのコンビらしい、意欲的なプログラムを組んでいる。
 今日はその最初のもので、前半にR・シュトラウスの組曲「町人貴族」(9曲)と、後半にツェムリンスキーの交響詩「人魚姫」。コンサートマスターは矢部達哉。

 小編成の管弦楽をユニークな形に配置しての「町人貴族」での演奏は、羽毛のような柔らかさをも感じさせて、美しい。管楽器群のソロも佳く、日本のオーケストラとして可能な限り詩的な香気を追求した演奏だったと言ってよかろう。

 一方、「人魚姫」は、つい3ヶ月ほど前にも上岡敏之と新日本フィルによる演奏で聴いたばかりであり、その前年には寺岡清高と大阪響の演奏で聴く機会もあった。こういう作品の場合、指揮者とオーケストラは腕に縒りをかけて取り組むので、聴き応えのある「人魚姫」になることが多い。
 今日の大野と都響も同様、新しく出版された改訂版を使用し、気魄に富んだ豊麗かつ濃密で、適度な官能性も漂わせた「人魚姫」を聴かせてくれたのであった。欲を言えば、この作品の精緻に交錯する各声部の動きに、今一つの明晰さがあれば、という気もしたが━━。

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