2024-03

2018・4・19(木)大野和士指揮東京都交響楽団

     東京芸術劇場 コンサートホール  2時

 リムスキー=コルサコフの「ロシアの復活祭」、ボロディンの「イーゴリ公」からの「ポロヴェッツの娘たちの踊り&ポロヴェッツ人の踊り」、チャイコフスキーの「交響曲第3番《ポーランド》」。コンサートマスターは四方恭子。

 これは定期Cだが、前半の2曲は、都響の定期としては比較的珍しいレパートリーではなかったか。評論家の中には、特に音楽学者さんたちの中には、こういう所謂「通俗名曲」をバカにしてみせる方たちが結構多いようだが、私は懐かしくて好きなので、大いに楽しませてもらった次第である。

 何より、大野和士が都響から引き出した演奏が良かった。引き締まって、色彩感にも事欠かない。殊更な誇張は一切無く、正面切った真面目なアプローチなのだが、力にあふれて爽やかだ。
 特に「ロシアの復活祭」はすこぶる豪華で力感があり、同じモティーフの繰り返しも全く単調には聞こえない。全曲大詰めで、それまで昂揚させて来た音楽を更に一段階強めて盛り上げて行くあたり、出色の演奏であった。

 チャイコフスキーの「第3交響曲」も同様である。CDは別として、これまで私が聴いたナマの演奏の中では、これほど緊迫感のある見事な演奏には初めて出逢ったとさえ言っていいくらいだ。
 第5楽章のポラッカのリズムもいい。管楽器群が吹くあの主題(あればかりは何か野暮ったくて好きではないのだが)と、その下に躍動する弦とのバランスの見事さ、そしてひたすら先へ先へと進んで行く推進性の素晴らしさには舌を巻いた。

 大野和士のロシアものは意外に━━と言っては失礼だが、これまであまり聴いたことが無かったし、彼のイメージ(?)からしてもあまり想像できなかったので━━嵌っていて、聴き応えがある。

コメント

ポーランド、よかった。

「ポーランド」が好きで、この為に聴きに行った。東条先生に概ね同意。
ただ、「ダッタン人の踊り」などは、嘗て内幸町のNHKホールで聴いたマルケヴィッチの強烈さに比べ、軽量級な感じ。

大野さん

素晴らしかったです

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