2024-03

2018・12・11(火)アラン・ギルバート指揮東京都交響楽団

      サントリーホール  7時

 首席客演指揮者のアラン・ギルバートが、メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」、シューマンの「交響曲第1番《春》」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を指揮した。

 アラン・ギルバートと都響は、7年前(2011年7月17日)の初共演以来、相性がいいようである。彼は先日のNDRエルプ・フィル日本公演でも指揮しているが、今日の都響はそれよりもずっとドイツのオーケストラのイメージを連想させるような、重厚な雰囲気を醸し出していた。「フィンガルの洞窟」も「春の交響曲」も、陰翳の濃い音色で緻密に構築されていた。それは生真面目に過ぎる印象もなくはなかったが、極めて手応えのある演奏であった。

 「春の祭典」の方も、最初は何となく穏健で重々しい指揮に感じられ、ずっとこの調子で行くつもりなのか、と実はヒヤリとしたのだが、そのうちじわじわと力感が加わって行き、「重厚壮大な春の祭典」となって行った。第1部終結近くの「大地への讃仰」で、タムタムをあれだけ大きく叩かせた演奏に出逢ったのは初めてである。それでも全体としては、どちらかといえばやはりアンサンブルを重視して均衡を保たせた音構築の、正攻法による「春の祭典」だったように思う。
 都響も好調。コンサートマスターは矢部達哉。

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