2024-03

2008・11・3(月・祝)テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィル

   サントリーホール 7時

 すみだトリフォニーホールを出て、赤坂のサントリーホールに。
 こちらは、葬式に参列したあとで結婚式に出たような気分になったコンサート。

 プログラムの最初は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。冒頭のホルンの強奏と、続くオーケストラのテュッティの何と開放的で明るく、壮麗で、ふっくらした響きだったこと!
 私はロシア音楽あるいはチャイコフスキーものも大いに好きなのだが、この曲だけは昔からすこぶる苦手だった。ただでさえ「ピアノとオーケストラの決闘」と言われるこの曲が、あまりに戦闘的に、ガリガリと怒号して演奏されるのに辟易していたのだ。だがこの日のように、オーケストラ・パートがふんわりした幅広い豊かさをもって演奏されれば、この協奏曲はこんなにきれいなものだったか、と見直すことができるというもの。

 ただ、ピアノのデニス・マツーエフは、相変わらずだ。強烈なダイナミズムこそ至高のもの、という思考からまだ抜け出ていないらしい。全曲最後の和音を、ティンパニのトレモロのフェルマータをピアノに編曲した場合に使うあのテで猛烈にたたき続けたのには、呆気にとられたり、苦笑したり。ソロ・アンコールで弾いた「山の魔王の宮殿にて」も、いや終わりの音の物凄いこと。
 まあ、ロシアの若手としては、このくらい勢いのある方がいいのかもしれないが。

 後半は、チャイコフスキーの第5交響曲。アンコールは「愛の挨拶」と、「胡桃割人形」からの「トレパック」。
 今年でコンビ20年を迎えたテミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルの呼吸は、今や充分と見える。指揮者がただ手を軽く上げてイメージをあたえるだけで、オーケストラは自在に躍動する。

コメント

コメント

たしかに、マツーエフのあの強烈な音は相変わらずですが、あれほど音をクリアーに強烈に響かせることはただただ驚きです。最後の和音もあのほうがある意味効果的のような気がします。。。
ホルン等の金管楽器はそこまでよかったのか疑問がのこります。。。
特に、交響曲で・・・・

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