2024-02

2008・11・29(土)クリスティアン・アルミンク指揮新日本フィル

  サントリーホール マチネー

 プログラムが面白い。
 ショスタコーヴィチの「交響曲第9番」に始まって、現代オーストリアの作曲家ヘルベルト・ヴィリのフルートとオーボエのための協奏曲「・・・久しい間・・・」、最後がヤナーチェクの「シンフォニエッタ」と、いかにもこの指揮者、このオーケストラらしい選曲だ。
 それでもお客さんが7割方入っており、しかも演奏後すぐに立ち上がって帰る人はほんの数人くらいしかいなかったのだから、「ふだんの演奏が良ければお客はちゃんとついて来る」の見本のようなものだろう。もちろんそれでも、「この入りじゃァ商売にならん」という考え方もついてまわるだろうが――。

 「9番」の、整然として引き締まった演奏が魅力的。この作曲家のアイロニーは、必ずしも荒々しく疾駆するような演奏をしなくても、ちゃんと伝わって来る。首席ファゴットの河村幹子が絶賛に値する。入団した頃から良い奏者だと感じていたが、今日の演奏などは超一流だろう。

 ヤナーチェクは、先日の「マクロプロスの事」の余勢を駆って、ということにもなろうが、これもこの指揮者とオーケストラらしく、きわめて洗練され、均整の取れた演奏であった。ファンファーレと弦楽器の全合奏が拮抗する大団円の個所など、整いすぎていて法悦感に不足する印象もあったけれど、これは演奏者の個性ゆえ仕方がない。
 ヴィリの作品は、新日本フィルをしばしば聴いている者にとってはもう馴染み深い存在だが、今回の協奏曲はかなり耳当りの好いものである。マティアス・シュルツ(フルート。ヴォルフガング・シュルツに代わってご子息が登場)と、ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)が、これ1曲だけではもったいないような演奏を聴かせてくれた。

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