2024-03

2006・4・6(木)ダニエル・ハーディング指揮東京フィル

     東京オペラシティ コンサートホール 7時

 最近とみに注目を集めている指揮者ダニエル・ハーディングが初めて日本のオーケストラに客演した演奏会。

 マーラーの「復活」はその編成の規模の大きさゆえにこのホールには厳しすぎるのではないかと予想されたが、たしかに冒頭から何かを頭の中で補正して聴かなくてはならないような心理状態におかれてしまった(評者の席は2階正面)。

 だがそれを別にすれば、ハーディングの楽譜の読み込みと、微に入り細におよぶ綿密な音符の扱いには、疑いなく非凡なものがある。特に第2楽章における各声部の浮き立たせ方や、第3楽章での各楽器の音色の対比の鮮やかさなどには強い印象を受けた。細部の仕上げに力が注がれた反面、遅めのテンポと長めのパウゼが楽曲全体の緊迫感を削ぐ趣も皆無ではなかったが、ともあれ彼の解釈は、ホールやオーケストラの状態(この日の金管には不満が多かった!)を含め、いっそう理想的な状態のもとにもう一度聴いてみたいと思わせるほど強い個性を備えている。

 合唱は東京オペラシンガーズ。ソリストはカミラ・ティリング(S)カタリーナ・カーネウス(Ms)で、特に後者の深々とした歌唱は見事。

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