2024-03

2006・4・20(木)東京二期会 モーツァルト「皇帝ティトの慈悲」

      新国立劇場  6時30分

 ペーター・コンヴィチュニー演出。音楽はセリア、舞台はコミック、という背反したアイディアによるプロダクション。
 観る側は怒るか、笑うか。その間に、白ける、というケースがあるかもしれない。白けるとすれば、演出の設定に問題があるのではなく、日本人歌手の芝居がクサイことに原因があるからだと思われる。照明のギャグなど、観ている方がもじもじするほど下手な御芝居だったし、客席から医者だの看護婦だのが呼ばれるあたりの演技もお粗末だ。

 ただ、歌手によっては、そうでない人もいる。ヴィッテリア役の林正子はなかなかいい悪女ぶりだったし、セスト役の林美智子も闊達な演技を見せてくれた。

 ともあれ基本的には━━好みは別として━━このような演出を創ったコンヴィチュニーのアイディアは、やはり卓越したものである。とはいえ、演出の最終仕上げとしての舞台という点では、コンヴィチュニーものとしては水準を下回る出来に感じられてしまうのだが。

 ユベール・スダーンと東京交響楽団が引き締まった演奏を聴かせてくれた。ある意味では「とっ散らかった」舞台でありながら、上演全体としてはまとまった印象を与えたその功績は、この指揮者とオーケストラに帰せられるだろう。スダーン自身も指揮台上から時折芝居に参加していたが、一番芝居がサマになっていたのは、彼かもしれなかった。やはり「外人」のカオの強みなのか?

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

























Since Sep.13.2007
今日までの訪問者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

・雑誌「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」
連載中