2024-03

2005・3・11(金)チョン・ミョンフン指揮東京フィル

      サントリーホール  7時

 チョン・ミョンフンの指揮によるマーラーの交響曲の連続演奏が、飛び飛びではあるが進んでいる。
 これまでは弦楽器群を20型にするなど超大編成を採ることが多かったこのシリーズだが、今回の「交響曲第4番」では作品の性格を考慮してか、16型(ただし第2ヴァイオリンも同数)が採られていた。スコアの綿密な指定を忠実に再現することや、響きのまとまりという点では、やはりこのくらいの規模の編成がちょうどいいのではないかと思われる。

 指揮者は、じっくりと緻密に音楽を構成した。ベートーヴェンよりは納得が行く演奏である。オケとの呼吸もこの程度に合えば満足されるべき状態だが、木管群の一部に不安定なものが多かったのが気になる。

 前半ではシューマンの「ピアノ協奏曲」が、ラルス・フォークトをソリストに迎えて演奏された。彼のソロは、基本的にはモダンで透明で清澄なスタイルの演奏だが、きわめて表情の起伏と対比が大きい。
 たとえば第1楽章でのエスプレッシーヴォと指定された個所では、あたかもカデンツァ風に、モノローグ風に自由に弾かれるかと思えば、本来のアレグロのテンポに復帰した箇所ではオーケストラと歩調を合わせた快活でダイナミックな表情に戻る。この多彩さは、シューマン自身が言った「交響的幻想曲」にふさわしい。

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