2024-03

2005・3・21(月)ベルリン(4)「セビリャの理髪師」

     ベルリン・コーミッシェ・オーパー  7時

 ロッシーニの「セビリャの理髪師」をベルリンで観るという予定は当初はなかったのだが、知人に誘われ、観に行く。この劇場はちょっと古式豊かな雰囲気もある落ち着いたオペラハウスだ。シュターツオーパーよりもロビーが広く、明るい。ましてやドイッチェ・オーパーに比べれば気品も充分。

 指揮者(Eivind Gullberg Jensen)は平凡で、序曲など生気の無い演奏だ。歌手にも取り立てて華やかな感じの人はいないし、まあ手堅く纏められたアンサンブル・オペラというものだろう。ただしドイツ語に合わせてオリジナルのリズムやメロディに手を加えているのには少し抵抗を覚える。だが、芝居がやたら巧いので楽しめる。

 第1幕で映写されたエピソード風の写真から推測すると、1960年代をモデルにしているようである。全篇にわたり趣向を凝らしているので、ニヤリとさせられる場面も多い。「陰口は微風のように」ではスキャンダル報道の写真が映写され(伯爵の顔が途中でバルトロの顔にすり変わったりする)たり、音楽教師に化けた伯爵は何とプレスリーそっくり、というギャグである。

 大詰の伯爵の長いアリアはノーカットで歌われたが、これは詰め掛けた報道陣(TVカメラ、レポーター、ラジオ・インタビュー、新聞記者)への結婚発表コメントの形をとるというアイディアだ。もっともこのテノール(マリオ・ゼフィッリ)には、このアリアは少々ヘビーだろう。

 終演は10時。ウェスティン・ホテルのバーでソーセージとザウアークラフト。遅い食事はせいぜいこの辺でとどめておいた方がいい。

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