2024-03

2004・4・11(日)ザルツブルク・イースター(4)
シャルパンティエ:「ダヴィデとヨナタス」

      モーツァルテウム大ホール  11時

 1688年パリで初演の「音楽悲劇」。フランス語による演奏会形式上演。
 プロローグと第1幕45分、第2幕15分前後、第3~5幕50分という長尺物で、ストーリーに関しては下調べもできず、フランス語の台本を手にして聴いたのだが、不思議に内容はよく伝わってきた。

 エイジ・オブ・インライトゥンメントの演奏は爽やかで明晰で水際だっており、エマニュエル・エイムという女性の指揮者がこれまた要を得た音楽の作りで面白く聴かせてくれたので、マルカントワーヌ・シャルパンティエの音楽がきわめてドラマティックに楽しめたのである。5列目中央という位置はこの種の音楽を細部まで聴き取るには丁度手ごろな席であった。

 サウルを歌ったロラン・ナウリが風格のある歌唱で厳然たる存在感を示す。ダヴィデのポール・アグニューはこの役をヒューマンで穏やかな性格として強調、これは当然サウルとの対比を際立たせるためだったのだろう。ヨナタスはヤエル・アッツァレッティという女性が歌ったが、個性としては少々弱い。
 大勢の脇役たちがしっかりしており、中でも Richard Savage というプロローグで1度しか登場しないサムエルを歌ったいかつい顔をしたバス歌手など、凄味のある声を聴かせていた。

 変な騒々しい演出を見るよりも、演奏会形式のこの上演は音楽に集中して聴けるので疲れなくて済む。

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