2024-02

2004・4・20(火)クルト・マズア指揮フランス国立管弦楽団

      サントリーホール  7時

 一昨年秋から音楽監督に就任しているクルト・マズアとのコンビでは、これが初来日となる。ブラームス・プロで、前半には「ピアノ協奏曲第2番」、後半に「交響曲第2番」を演奏した。

 ソロ・ホルンのひとふし、木管のちょっとした響きなどにフランスのオーケストラの色合いが見え隠れすることもあったが、作品の性格に従い、ここではこのフランスの名楽団もすっかりマズア色に自らを染めて、渋く重厚な音を響かせていたのが興味深い。

 協奏曲における見事なチェロのソロを含め、気品ある美しさに満ちた弦楽器群や、柔らかい管楽器群が醸し出す抑制された弱音の叙情的な美しさは特に印象的で、これらの作品が持つ管弦楽の美があますところなく発揮させられており、その点では指揮者とオーケストラの共同作業は成功していたと思われる。

 とはいうものの、このマズアの指揮には、いつものことだが、何か心に強く訴えかけてくる人間的な感情といったものが不足しているように感じられる。
 協奏曲でのソリスト、ニコラ・アンゲリッシュも、明晰で生き生きとしたピアニズムにあふれた音楽を聴かせたのだが、この躍動感の表情が、それと拮抗するはずの管弦楽の箇所にはなぜか引き継がれないのである・・・・。

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