2024-03

2004・4・29(木)小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅤ
プッチーニ:「ラ・ボエーム」

     神奈川県民ホール大ホール  3時

 初日。ロバート・カーセン演出、マイケル・レヴァイン美術・衣装、ジャン・カルマン照明。

 第2幕は「シュルリアリストたちの大騒ぎ」だと演出家は言っているが、実際はどうみてもホームレス軍団が「ええじゃないか」を踊っているようにしか見えない。第3、4幕でやっと主人公の若者たちの心理描写が取り戻され、なんとか体裁を整えたか。

 第4幕は、中央の「屋根裏部屋」を囲んで一面の花畑になっているが、これは以前のサイトウ・キネン・フェスティバル公演での「イェヌーファ」の舞台を連想させて印象深い。登場人物たちはよく動いて、若者たちの躍動を感じさせるが、第2幕の群衆の騒動は、演じているのが新人たちであることもあって、なんとも雑然として騒々しいという印象のみが残った。

 ミミのノラ・アンセルムは、第3幕ではどう見ても病人とは思えぬ身振りで、歌唱としても吠えすぎだろう。ロドルフォのロベルト・サッカ、マルチェッロのマリウス・クヴィーチェン、コリーネのハオ・ジャン・ティアン、いずれもしっかり歌い演じていた。
 注目はムゼッタで登場したアンナ・ネトレプコで、演技も巧いし、やや暗めの声のムゼッタというのもおもしろい。

 小澤征爾音楽塾オーケストラは、前半はバランスの悪さも目立ったが、後半は持ち直した。だが小澤征爾の指揮は、特筆すべきものはない。取り立てて悪いというわけではないのだが、ウィーン国立歌劇場音楽監督の肩書に相応しい程の出来ではない。

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