2024-03

2009・1・8(木)アントネッロ第2回定期公演「聖母マリアのカンティガス」

   東京文化会館小ホール

 これほど面白いコンサートは、そう多くはないだろう。
 アントネッロ――濱田芳通(リコーダー、コルネット他)、石川かおり(フィーデル)、西山まりえ(歌、ゴシック・ハープ、オルガネット他)の基本メンバー3人に、今回は春日保人(歌、ヴォーカル)ら7人が参加。13世紀のカスティーリャ国王アルフォンソ10世編纂の写本「聖母マリアの頌歌集」による曲集を演奏した。

 これは2年ほど前にスタジオ録音されたアルバム「薔薇の中の薔薇」(AMOE-10001)と同一メンバー、同一曲集による演奏だが、そこはやはりナマ・ステージの強み。はるかに自由で闊達で、空間的にもふくらみのある、生き生きとした音楽が創り出されていた。

 所謂「古楽」などという概念では言い尽くせぬこの摩訶不可思議な世界――オリエント的でグローバルで、野生的で官能的で、リズミカルでスウィンギーで、陶酔的なほど美しいハーモニーを備えた音楽は、ナマ演奏で聴くと、2時間があっという間に過ぎてしまう。 
 それに、一人でいろいろな楽器をこなし、迫力ある地声のヴォーカルも披露するアントネッロのメンバーたちの、達者なこと。
 特に西山まりえの多芸多才ぶりは、相変わらずすばらしい。今日も「すべての聖人たち」という曲で彼女の演奏したカスタネットの、巧いのなんの!(予備知識なしに初めてアントネッロを聴きに来た人は、彼女がチェンバロの名手でもあって、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」その他の見事なCDをたくさん出していることを知ったら、びっくりするだろう)。

 とにかく、百見は一聞に如かず。このアントネッロの演奏はおすすめである。たくさん演奏会があるので、以下のサイトで確認されたい。
古楽アンサンブル アントネッロ公式サイト

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