2024-03

2009・1・11(日)再びアレクサンドル・ラザレフ指揮日本フィル

   東京芸術劇場

 満々たるファイトのラザレフに率いられた日本フィル。今日はマチネーの「サンデー・コンサート」で、昨日とは全く異なるプログラムである。メインのチャイコフスキーの「第4交響曲」は、昨日の「新世界」よりも成功していたように思う。

 冒頭に演奏されたリストの「レ・プレリュード」(最近はめったにナマで聴けなくなった曲だ)とともに、演奏全体を貫くのは、ラザレフのオハコともいうべき、強烈なデュナーミク――つまり強弱の著しい対比。
 金管とティンパニは会場を揺るがせるほどに轟く。その一方で、弦楽器の最弱音はほとんど聞き取れぬほどの音量にまで下がる。この弦の最弱音――ラザレフはチャイコフスキーの第1楽章と第2楽章でこれを多用した――は衝撃的だ。木管の音量の方はスコアの指定どおりであるため、聴き手は弦が「落ちた」のではないかと一瞬錯覚を起こし、ギクリとさせられてしまうほどなのである。

 そのピアニシモはなかなか良いのだが、全合奏に至った時に、日本フィルの弦には総じてもっと厚みのある「鳴り」が欲しい。今日も弦は金管やティンパニの咆哮に打ち消されることが多く、せっかくの熱演にもかかわらず、もどかしさを感じさせることがしばしばあった。管も充分に力強いけれども、相変わらず粗っぽいのが難点である。これからの課題であろう。
 上記2曲の間には、小山実稚恵のソロで、リストの「ピアノ協奏曲第1番」。

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