2024-03

2022・2・23(水)大野和士指揮東京都交響楽団 定期C

      東京芸術劇場 コンサートホール  2時

 音楽監督・大野和士の指揮で、ドビュッシーの「遊戯」、ニールセンの「フルート協奏曲」(ソリストは都響首席奏者の柳原佑介)、ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」、R・シュトラウスの「ばらの騎士」組曲。コンサートマスターは四方恭子。

 久しぶりに16型編成の厚みある音が快い。オーケストラの最強音における硬質な音はちょっと気になるものの、ラヴェルの2作品での弦の弱音におけるふわりとした空気感や、「ばらの騎士」のワルツでの羽毛のように柔らかい音色は、それぞれの官能美や優雅さを浮き出させていて、快い。

 そしてまた「ばらの騎士」での、大野の演奏構築の巧さには感嘆させられた。強奏の劇的な個所ではやや力感が過ぎたような印象がないでもないが、この組曲版の中にオリジナルの楽劇のドラマ展開と起伏をはっきりと見るような演奏に仕立て上げる指揮は、やはり欧州の歌劇場指揮者としてキャリアを積んだ大野ならではのワザではなかろうか。

 その大野の「持って行き方の巧さ」は指揮だけでなく、選曲にも覗える。第一に、(協奏曲を別として)ワルツを基盤とした、流れるようなプログラム構成。そしてもう一つは、4月の新国立劇場━━彼自身がオペラ部門芸術監督を務める━━における「ばらの騎士」上演を予告する(かのような)プログラミング。

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