2024-02

2022・3・15(火)牛田智大 デビュー10周年ピアノ・リサイタル

       サントリーホール  7時

 「オール・ショパン・プログラム」として、第1部に「ノクターンOp.27―2」「バラード第4番」「舟歌」「英雄ポロネーズ」、第2部に「3つのマズルカOp.56」「マズルカOp.68―4」「幻想曲ヘ短調」「幻想ポロネーズ」を演奏。
 但しアンコールではショパンから離れ、リストの「コンソレーション第3番」と「愛の夢第3番」を弾いたが、私はそこまで聴いて失礼した。そのあとにもシューマンの「献呈」(リスト編)と「トロイメライ」が演奏されたはずである。

 以前、誰だったか、外国人の文筆家が、こんなことを書いていたのを思い出す━━「昔、ショパンの演奏を実際に聴いたある人が、帰宅してから猛然とピアノを叩いていた。どうしたのですかと訊ねた家人にその人は『ああ、大きな音が聞きたくてたまらなくなったのさ』と答えたという。だが今日では、私は反対に、ショパンの作品が演奏されるリサイタルを聴いたあとは、小さな音が聞きたくなって来るのである‥‥」。

 となると、さしずめ今日の牛田智大のショパンは、「原点回帰」(?)ということになるか。こういうアプローチが、東洋の日本人ピアニストによって行われるということが興味深い。
 もっともそれは、曲の並べ方が適切であるかどうか、弱音の連続の中に緊張力が保たれているかどうか、などによって成功も左右されるのだが。

コメント

素晴らしいショパンでした

牛田さんの更なる成長が感じられた素晴らしい演奏会でした。東条さんから提示された文筆家の言葉のように、威勢の良い、大味なショパンの音楽を聴くことが多い昨今、少し神経質にも感じられた、緊張感漲った演奏は、正に今、聴きたかったショパンのピアノ演奏だったと思います。また、雑音が聞こえ易いこのホールで、1階のほぼ最後列で聴いても、その繊細なタッチや終わりの残響が聴こえなくなるまで浸れたことに感謝したい気持ちでした。約4年前に聴いた演奏で感銘を受けて購入した「展覧会の絵」のCDのプログラムノートに、彼は、「古都キエフの門では、天国への扉がゆっくりと開かれていきます。扉の隙間からはまばゆい光が差し込み、喜びの鐘と祝福の声が聞こえ、完全なる美しい世界が主人公を迎えます。「あなたを天国の住人として認めます」」とこの作品のイメージを感性豊かに表現していました。

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