2024-03

2022・3・17(木)藤岡幸夫指揮東京シティ・フィルのシベリウス

      東京芸術劇場 コンサートホール  7時

 これは「2022都民芸術フェスティバル」参加公演。
 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と、その首席客演指揮者の藤岡幸夫が登場して、藤岡得意のシベリウス・プログラムを披露した。「レンミンカイネン組曲(4つの伝説曲)」の終曲「レンミンカイネンの帰郷」で幕を開け(昨年の「フェスタサマーミューザ川崎」でもこのテを使いましたな)、郷古廉をソリストに迎えた「ヴァイオリン協奏曲」、後半に「交響曲第2番」を置くという選曲。コンサートマスターは戸澤哲夫。

 プログラム全体を通じて、藤岡幸夫のダイナミックな音楽づくりが、いつも以上に際立っていた。協奏曲の第1楽章中ほどでのオーケストラの、もはや煽りともいうべき昂揚の凄まじさには呆気にとられるほど。「第2交響曲」でも起伏の大きなダイナミズムが激しく、巨人の如きシベリウス像が打ち立てられた。

 以前、彼が関西フィルを指揮した時のシベリウスには、奔放な荒々しさが目立つことが多かったので、私は「ナニワのシベリウス」などと野次ったこともあったのだが、今日の彼が指揮するシベリウスは、同じ荒々しさではあっても、音楽が強固に構築されており、一つの強い意志力を感じさせていたといえよう。
 これはもちろん、藤岡自身の音楽の変貌ということもあるだろうが、それとともに、常任指揮者・高関健によって高められて来た最近の東京シティ・フィルの演奏水準の故もあるのでは、と思う。

 協奏曲のソリスト・郷古廉も、今日はいつもと違って弾き飛ばすような感もなくはなかったが、藤岡の猛攻に丁々発止と応酬していた。

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