2024-03

2022・4・30(土)「近江の春」びわ湖クラシック音楽祭(3)
「至高の二重奏」戸田弥生と清水和音

         滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール  2時30分

 大ホールでのオーケストラは1時間枠、小ホールでのリサイタルや室内楽は45分枠、というのが今回の音楽祭の公演の構成だ。それぞれの公演時間がクロスすることなく設定されているので、充分にハシゴをすることができるというのが有難い。

 ただし前項のテナー・リサイタルからこの室内楽演奏会の開演までには75分間の「間」があったので、明るい琵琶湖畔を歩いたり、ウィーンの風景の映像が上映されている中ホール(出入り自由)で休んだりしながら、時間を潰す。とにかく人出が多くて賑わっているので、レストランも満席、並ぶのも諦める。

 この室内楽演奏会では、モーツァルトの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ホ短調K,304(300c)」と、ベートーヴェンの「ソナタ第10番ト長調」がプログラムに組まれていた。後者など、滅多に演奏会で聴ける機会がない曲だし、しかも旅先のこういう演奏会で聴くと、この曲はこんなにいい曲だったか、などと改めて感じ入ってしまうという良さがある。

 戸田弥生と清水和音は、ステージでのトークによれば、意外にも今回が初めての協演である由。戸田の凛としたソロは予想通りだが、清水がバランスのいいピアノで合わせていたのには感心した。昔はあんなにも豪快なピアノで鳴らした彼が、「ヴァイオリンのオブリガート付きのピアノ・ソナタ」としての性格がやや残るモーツァルトのソナタで、今はこういう巧みな演奏を聴かせてくれるのだ、などと私は勝手な物思いに耽りながら聴かせていただいたわけで━━。

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