2024-02

2022・6・8(水)ミハイル・プレトニョフ指揮東京フィル

       サントリーホール  7時

 6月定期の初日。特別客演指揮者プレトニョフは、3月定期(「わが祖国」)に次いでの登場である。
 今定期では、シチェドリンの「カルメン組曲」と、プレトニョフ自身の編集版によるチャイコフスキーの「白鳥の湖」を指揮した。

 前者はビゼーのオペラの音楽を主なる素材とし、弦と打楽器による独自のオーケストレーションを施したバレエ音楽で。組曲は13曲からなり、演奏時間は45分ほどかかる。色彩的で、巧みな作品ではあるが、私はどうも昔からシチェドリンという人の音楽には共感が持てないので━━。

 一方のチャイコフスキーは、もちろん私の好きな作曲家のひとりだ(業界の同業者や音楽学者や、高尚な好みを自称するマニアには、チャイコフスキーを斜めに見たり、もしくはそのようなポーズを取ったりする人が何故か多いようだが・・・・)。
 このプレトニョフ編集版の「白鳥の湖」では、彼の凝った選曲センスゆえに、通常の組曲版で知られるような有名な曲は、あまり出て来ない。わざと逆手を取って構成したのであろう。それはそれで興味深いことは事実だが、たとえば終曲など、細かい部分をあちこち省略して繋ぐという手法が採られているので、私の好みにはちょっと合わないところもある。

 今回はトランペットを倍管編成にして、東京フィルハーモニー交響楽団(コンサートマスターは依田真宣)から凄まじい強大な音を引き出した。このあたり、やはりロシアの指揮者だな、という感を強くする。

 ただ、ロシアのオーケストラなら、音の厚みと量感など全てが猛烈なエネルギーを以て噴出するのだが、そういう音の出し方を普段あまりしていないわが国のオーケストラの場合は、何か絶叫調のような演奏になってしまうのが苦しいところだろう。
 それゆえ今日の2つの作品では、カラフルな音の変化を精妙につくり出した演奏の「カルメン組曲」の方に、東京フィルの良さが出ていたように思う。

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