2024-03

2022・6・10(金)クレーメル、高関健&仙台フィル

      東京オペラシティ コンサートホール  7時

 ギドン・クレーメルがコンチェルトを弾き、仙台フィルハーモニー管弦楽団が協演し、同楽団のレジデントコンダクターである高関健が指揮。それが東京で開催されるという珍しいケース。

 そもそもは仙台フィルが、折しもこの時期に開催される仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門審査委員を務めるクレーメルの来日に合わせて彼を協演者に招き、仙台と東京で公演を行う、という案だったのが、仙台で使用するホールが急遽改装をやむなくされたため使用不可能となったため、仙台公演の方は中止となってしまったということである(人から聞いた話だから、細部に食い違いがあったら失礼)。
 仙台の愛好家たちは、さぞ残念な思いをしていることだろう。東京まで聴きに来た方もおられるという話だけれど。

 さてこの演奏会だが、第1部ではクレーメルが高関健の指揮する仙台フィルと協演して、アルヴォ・ペルトの「フラトレス」と、フィリップ・グラスの「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」(第1番から第4番までの4曲からいくつかの部分を組み合わせたもの)を弾いた。
 後者ではチェロのギードレ・ディルヴァナウスカイテが協演している。そしてソリスト2人はアンコールとして、ギア・カンチェリの「ラグ・ギドン・タイム」という、風変わりで洒落た小品を演奏した。

 この第1部、緊張感にあふれて重苦しい雰囲気だったが美しく、これぞまさにクレーメル、という世界であったろう。ありきたりの名曲コンチェルトのプログラムでなかったところがよかった。

 この雰囲気を一掃するかのように、第2部でのシベリウスの「交響曲第2番」は、猛烈な攻撃型の演奏となった。あのマエストロ高関がこんな凶暴なシベリウスをやるかね、と驚かされたが、仙台フィルも凄まじかった。ティンパニなど、大暴れといった感であろう。
 そのティンパニが、全曲最後のトレモロの個所で、締め括りの2分音符を、あのトスカニーニばりの猛然たるアクセントで叩きつけて結んだ。これも、高関さんて、そういうことをやらせる人だったかね、と呆気にとられた次第。

 演奏会の最後は、「仙台フィル方式」による分散退場。

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