2024-02

2022・6・11(土)飯守泰次郎指揮シティ・フィルのシューマン

      東京オペラシティ コンサートホール  2時

 シティ・フィルの桂冠名誉指揮者・飯守泰次郎によるシューマンの交響曲全曲演奏シリーズの第2回、つまり完結編で、「第3番《ライン》」と「第4番」が演奏された。

 昨年の第1回(☞2021年12月9日)と同様、正面から率直に取り組んだ素朴なアプローチながら、何かに憑かれたような強い意志力が演奏に漲っているように感じられる。これは最近のシティ・フィルの好調ゆえでもあろう。
 ただ、こちらの気のせいかもしれないが、少し色合いが淡白になったような印象がないでもない。

 マエストロも、さすがに歩行はかなり苦しいらしく、舞台袖から指揮台までの往復にはコンサートマスターの戸澤哲夫ほかの介助を必要としたほどだが、指揮台上での気魄や、聴衆への答礼の際の元気な身振りは、以前とそれほど変わってはいない。
 所属事務所のHマネージャーの言を借りれば「悪いのは足だけ。それ以外は元気だよ」だそうで、終演後の舞台袖で短く言葉を交わした私の印象でも、5月はじめに仙台で会った時よりは元気に見えた。まずはひと安心といったところか。

 それにしても、演奏を聴きながら、昨年12月のシューマン・ツィクルス第1回の終演後にこのホールの袖を訪れた際にはまだ元気に付き添って居られた夫人の姿を思い出すと、私もよく存じ上げていた方だっただけに、覚えず涙を催してしまう。あれから後の飯守氏の悲嘆は如何ばかりだったかと思う。ただ音楽の力のみに拠って氏が力を振りしぼって活動を続けておられることに、限りない賛辞を捧げたい。

コメント

お疲れ様です。
オケは、前半緊張もあったか生硬な音だったが、後半は改善された。このあたりが以前と違う処だ。飯守の指揮は、格調高いものだが、エネルギーの不足が若干気になった。今日も高校生の団体で満席で、シティ・フィルに注目が集まるのは良いこと。旨味を感じさせるところも出てきたので、今後は、練れた響きを作り出してもらいたい。

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