2024-03

2022・7・21(木)松田華音✕牛田智大 2台ピアノコンサート

      東京オペラシティ コンサートホール  7時

 若い2人の協演。
 最初に牛田智大がバッハ~ブゾーニのコラール前奏曲「主よ、われ汝に呼ばわる」を弾き、次に松田華音がチャイコフスキーの「18の小品」から2曲を弾く。それから2人が「2台のピアノ」で、ラフマニノフの「組曲第1番《幻想的絵画》」と、休憩を挟んでプロコフィエフのバレエ組曲「シンデレラ」(プレトニョフ編)を弾く、というプログラムだった。

 この「2台」では、前者では第1ピアノを松田華音が、後者ではそれを牛田智大がそれぞれ弾くという具合。どちらかと言えば松田華音の方がやや攻勢に出ていたという雰囲気だったのが面白い。だがいずれにせよ、ともに若者らしい、瑞々しくて勢いのいい演奏が、作品を思いがけぬ新鮮な息吹にあふれたものにしていたことは、改めて言うまでもない。

 プロコフィエフが終ると2人はマイクを持ってスピーチしたが、牛田が「それではアンコールを」と言ったあとに「最初に」と口走ってしまったようで、会場にも微かな笑いが拡がってしまったのはご愛敬だ。
 そのアンコール、最初にフォーレの「ドリー」からの「子守歌」を実に美しく演奏したが、そのあとになんとラヴェルの「ボレロ」を弾き出したのには肝をつぶした。こんなエネルギーを発揮できるのは、若者たちゆえだろう。若いというのはいいもんだな、と感心し、元気をもらったような思いになった。

コメント

期待を超えた、素晴らしいデュオでした

東京公演が発表されるまでは、静岡まで行く覚悟までした、今年、一番期待していたコンサートでした。
松田華音さんの実演は、初めて聞きましたが、緻密さの上にダイナミズムに溢れた、安定感のある演奏に心奪われました。一方、今年、ショパンのリサイタルやコンチェルトでデリケート過ぎるほどの演奏を聴いていた牛田智大さんの演奏は、松田さんの演奏に刺激されてか、開放的で一段と輝きを感じさせてくれました。特に、ラフマニノフとプロコフィエフは、信じられない程、これらの曲の美質や力強さが感じられ、まさに夢のデュオの成功を目の当たりにした実感がありました。フォーレでは、松田さんはこの曲だけ暗譜で素晴らしい流れを創り、牛田さんが美しいメロディを紡いでくれました。さらに、ラヴェルのボレロでは、カットなしで、交互に主旋律を弾いていく編曲で、次にどうなるのか、ドキドキ感が最後まで持続する、若さだけでない信じられないような熱演でした。コンサート全般を通じて、この難しい状況の中で、演奏中だけでも、心が開放されているような、二人の姿を見て、幸福感を感じた聴衆は、多かったのではないでしょうか。
なお、当日の?なプログラムノートを見ていると、ステージで語ってくれたお2人の楽曲への想いをプログラムノートに書いて欲しかったです。また、お2人が所属する音楽事務所には、多くの若い優秀なピアニストがいるようですので、このような共演をもっと聴いてみたいと思いました。

夢のような一夜でした

松田華音さんと牛田智大さん、容姿はアイドルと言ってもよいほど麗しいのですが、ピアノの実力は本物、2台のピアノ4手から繰り出される多彩な音はオーケストラに匹敵するような奥行きと広がり、パワーがありました。これからのお二人の活躍がますます楽しみです。

入善コスモホールでの、締めくくりの演奏会

座席数は600くらい。富山県の東の果ての田舎町の、古くて小さなホールですが、内外の有名演奏家がよく訪れる良いホールです。私もここ数年で、藤田真央、高橋多佳子、バボラーク、カルテット・アマービレ等を、楽しく(+比較的安価に😀)聴いています。
7月24日(日)の午後は、この若手人気ピアニスト2人のデュオの演奏会に行って来ました。
プログラムは東京と同じですが、牛田さんの挨拶は無く、何気なくアンコールが始まりましたが、何と2曲目が有り、しかもそれがラヴェルの「ボレロ」のピアノデュオ用全曲版とは!完全に参りました🙇‍♂️
会場は熱心な聴衆が、シーンと鎮まった中で演奏に集中していましたが、皆さん徐々に熱を帯び始め、流石に最後の演奏の後は、割れんばかりの拍手が延々と鳴り止みませんでした。
この2人、人気に違わない実力と感じ入りましたが、やはり松田華音さんには、貫禄と言うかオーラの様なものを感じました。充足感と愉悦感に浸った状態で、入善の駅からローカル線に乗って家路につきました。

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