2024-03

2022・7・30(土)フェスタサマーミューザKAWASAKI
下野竜也指揮NHK交響楽団

      ミューザ川崎シンフォニーホール  4時

 3時から30分間、N響メンバーがステージで「プレ・コンサート」。相変わらずのサービスの良さだ。木管三重奏でバッハとミヨーの作品、弦楽四重奏でラヴェルの作品(弦楽四重奏曲の抜粋)が演奏された。

 これにもすでに相当数の聴衆が詰めかけていたが、4時からの本公演は、昨日に勝る客の入りとなった。空席も僅かに散見されたが、これは欠席客のものであろう。チケットそのものは完売だったという。裏方では大入袋も出たとか。当節のクラシック音楽の演奏会としては、稀有の現象かもしれない。

 その本公演で下野竜也の指揮により演奏されたのは━━バッハ~レーガー編「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」BWV622、ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第1番」(ソリストは三浦文彰)、ベートーヴェンの「交響曲第7番」の3曲。
 なお、オーケストラのアンコールはベートーヴェンの「フィデリオ」からの「行進曲」(これ、昨年のN響との演奏会でもやったのでは?)。その他、三浦がソロ・アンコールとして、ヴュータンの「アメリカの思い出~ヤンキー・ドゥードゥル」を弾いた。
 コンサートマスターは篠崎史紀。

 冒頭のバッハから、N響の弦楽アンサンブルの瑞々しさが印象づけられる。下野が自らの切れのいい指揮の中にN響の美点を巧く生かしている、といった演奏である。
 ブルッフの「1番」では、下野はN響をやや物々しく響かせるが、一方の三浦文彰もオケに挑むように丁々発止とソロを展開し、ドイツ・ロマン派の叙情美を超えた、強面のコンチェルトというイメージを感じさせてくれたのが面白かった。昨年この3者が協演したブラームスの協奏曲に比べても、もっと自由な感興が生まれていたように思う。

 ベートーヴェンの「7番」は、徹底的に剛直な律動性を以て全曲を貫いた演奏となった。些かの小細工もなく、正面切って、正確なテンポで押す。下野竜也の指揮するベートーヴェンのシンフォニーは最近あまり聴く機会がなかったが、こういうスタイルでしたっけ?
 N響も、金管には時たまN響らしからぬオヤというところもあったものの、その豪快で重厚なサウンドは相変わらずだ。まさに自信満々、「平然として巧い」。

コメント

オンライン配信!

またもや、オンライン配信で拝聴しました。「プレ.コンサート」もあり、得した気分。バッハでの弦楽アンサンブルの巧さといい、ベートーヴェンでの重厚さといい、N響さんってやはり、「平然として、巧い」のは同感です。ブルッフの三浦文彰さんも、お見事。進化なさってますね。マエストロ下野の指揮にも、キレの良さを感じました。配信拝聴ではありますが、楽しめました!ちなみに、8月20日、ロームシアター京都で、N響京都特別公演があります。これも楽しみです!

N響京都特別公演は、期待できます

残念ながら、当日京都まで行けませんが、このコンサートは、期待できます。まず、今年好調な秋山和慶さんの指揮のベートーヴェンは、遙かに良いでしょう。また、宮田大さんが独奏するドヴォルザークの協奏曲も秋山さんの指揮で盛り上がるでしょう。なお、ロームシアター京都のコンサート情報に、指揮者と独奏者の名前も曲目も書いていないのは、不思議ですね。

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