2024-02

2022・10・29(土)沼尻竜典指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団

     横浜みなとみらいホール 大ホール  3時

 昨夜は大阪駅構内のホテルグランヴィア大阪に投宿、今日は10時57分発の「のぞみ」に乗り、新横浜と菊名経由でみなとみらい駅へ直行。横浜みなとみらいホールのリニューアルオープン記念公演を聴く。

 地元のオーケストラたる神奈川フィルが、音楽監督・沼尻竜典の指揮で、最初にヤン・ヴァンデルローストの短い祝典曲「横浜音祭りファンファーレ」(2013年)を演奏したあと、三善晃の「管弦楽のための交響詩《連禱富士》」と、R・シュトラウスの「アルプス交響曲」を演奏した。
 ハマのホールだからと言って、「海」の音楽でなく、「山」の音楽を集めたところが凝っているというか。

 前日に貴志康一の「仏陀」を聴いて、その第1楽章冒頭個所がR・シュトラウスの「アルプス交響曲」をモデルにした造りで、しかもその開始モティーフのリズムがブルックナーの「第4交響曲」冒頭の主題と同じであることに触れたばかりだが、今日その「アルプス交響曲」を聴いている時に、そもそも「アルプス交響曲」冒頭の「山の動機」のリズムそのものからして、ブルックナーの「4番」冒頭のそれと全く同じではないか━━ということに思い当たった。何十年もこの曲を聴いていて、今頃そんなことに気がつくとは、われながら迂闊だった。
 R・シュトラウスがブルックナーに敬意を表したのかどうかはともかくとして、もしや貴志康一は、自作の「仏陀」の冒頭でそれを皮肉ったのか? 真偽は不明だが、もしかりにそうだとしたら、私は認識を改めなくてはなるまい。

 それはともかく、沼尻指揮する神奈川フィルの「アルプス交響曲」は、リニューアル・オープニング行事に相応しい快演だった。特に後半、「嵐」の部分以降、日没から夜に至る個所での演奏は宏大な広がりを感じさせ、出色のものがあった。新音楽監督・沼尻竜典のもとで神奈川フィルも大幅に変貌して行くことは当然予想されることだが、今日のこの演奏を聴くと、確かに期待充分と言えるような気がする。

 リニューアルの結果、ホールのアコースティックが以前と変わったのかどうかは、今日の演奏を聴いただけでは判然とし難い。1階23列あたりで演奏を聴くと、他のホールに比べてオーケストラが相変わらず遠くに聞こえるな、という印象は拭えないけれど、神奈川フィルが昔より遥かによく「鳴る」オーケストラになった、ということは確かなようである。

コメント

久しぶりのみなとみらいホールで、神奈川フィルの実力向上が確認できたコンサートでしたが、ホール改装で新設された、視界を遮る転落防止用金網へのブーイングがすさまじいですね。改善を期待します。

みなとみらいホール

小生も久しぶりのみなとみらいホールでしたが、最初のファンファーレを聴いて、とても豊かな響きだなぁと嬉しくなりました。リニューアルオープン記念公演に相応しい、熱演だったと思います。

落下防止網棚の件は、チケット振替、撤去などの対策が矢継ぎ早に発表されていますね。ホール側の迅速な対応に敬意を表します。
https://yokohama-minatomiraihall.jp/news/data-20221101-149.html

話は変わりますが、当日は客演コンマスとして戸原直さんが参加されたようです。オケに所属しないコンマスを客演として迎える場合は、その旨の案内があってしかるべしではないでしょうか。SNSなどで発表されているのかもしれませんが、プログラムなどに一切記載がないのは少し不親切に感じました。細かなことで恐縮。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

























Since Sep.13.2007
今日までの訪問者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

・衛星デジタル音楽放送
ミュージックバード(エフエム東京系) 121ch THE CLASSIC
「エターナル・クラシック」
(毎週日曜日 12:00~16:00放送)出演

・雑誌「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」
連載中