2024-02

2022・11・14(月)マルタ・アルゲリッチ&フレンズ

      すみだトリフォニーホール  7時

 マルタ・アルゲリッチを中心にしたコンサート。「イヴリー・ギトリスへのオマージュ」)という副題(原題はRemembering Ivry Gitlis)がついている。

 プログラムと演奏は、第1部にモーツァルトの「4手のためのピアノ・ソナタ ニ長調K.381(123a)」(マルタ・アルゲリッチ&海老彰子)、フォーレの「ヴァイオリン・ソナタ第1番」(村田夏帆&海老彰子)、フランクの「ヴァイオリン・ソナタ」(辻彩奈&アルゲリッチ)、第2部にシューマンの「ピアノ五重奏曲」(アルゲリッチ&カルテット・アマービレ)。
 第2部が始まったのが既に8時50分で、しかもアンコールではその第3楽章の終りの方をもう一度演奏したので、終演は9時半になった。

 アルゲリッチの存在感の大きさ━━その演奏が放射する力の強さは、こういうコンサートになると、更に強く印象づけられる。フランクのソナタでは、さすがの辻彩奈すら、アルゲリッチの雄弁なピアノの大海原の上に舞う海鳥とでもいった感だ。

 だが今日の演奏の白眉は、やはりシューマンの五重奏曲であったろう。アルゲリッチは、時には若者のカルテットを支えるが如く背景に退くかと思うと、俄然彼らを支配するかのように大きく翼を広げて包み込む。いや、包み込むというよりはむしろ、すっぽりと覆ってしまう、というイメージだろう。この起伏の差の凄まじさたるや、筆舌に尽くし難い。
 だが、アマービレの演奏も佳かった。第3楽章のテンポは快速を極めたが、若いカルテットは一歩も退かずに応酬した。第4楽章での追い込みでの白熱的な沸騰は、めったに聴けないほどのものだったろう。

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