2024-02

2022・11・15(火)アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団

      サントリーホール  7時

 今回の来日公演のこれが最終日。アメリカの現代作曲家キャロライン・ショウの「プンクトゥムPuncutm」、モーツァルトの「交響曲第40番」、R・シュトラウスの「アルプス交響曲」というプログラム。

 「Punctum」はボストン響の委嘱作品で、今年の夏に初演されたばかりの由。旧作の弦楽四重奏曲を弦楽合奏曲に編曲したものだとのことだが(委嘱曲に旧作を編曲して出すなんてアリなんですかね)、「ノスタルジアの試み、予期し得ないもの」とかいう意味らしい作曲者の解説(プログラム冊子掲載)と結びつけて考えれば、バッハの「マタイ受難曲」や、ボッケリーニの「マドリードの帰営」などの回想が蘇り━━などと勝手に解釈してもいいのかもしれない。軽い曲だ。

 一方、モーツァルトの「ト短調K.550」は、弦12型のクラリネット使用版による厚く豊麗な響きで演奏された。こういう演奏は、私などの世代にとっては、ある種のノスタルジアを感じさせる。

 ステージを文字通りあふれんばかりに埋めつくした大編成による「アルプス交響曲」は、このボストン響の機能的な強みと、いかにもアメリカのオーケストラらしい開放的なパワー(決して悪い意味で言っているのではない)を、存分に発揮した演奏と言えるだろう。屈託も翳りもないスペクタクルな面白さのみを狙いとした作品だから、こういう巧い、豊かな音響を持つオーケストラの演奏で聴けば効果も充分だ。嵐の場面など、流石のものである。

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