2024-02

2022・12・1(木)モリエール:「守銭奴」

     東京芸術劇場 プレイハウス  7時

 モリエールの有名な戯曲「守銭奴」をシルヴィウ・プルカレーテが演出、佐々木蔵之介が守銭奴の主人公アルパゴンを演じた舞台。
 その他の配役は、息子クレアントを竹内将人、その恋人マリアーヌを天野はな、クレアントの妹エリーズを大西礼芳、その恋人の執事ヴァレールを加治将樹、他。

 プルカレーテ演出と佐々木蔵之介主演というコンビは、たしか「リチャード3世」(☞2017年10月18日)に続くものだろう。舞台美術と照明と衣装もその時と同じくドラゴッシュ・ブハジャールが、また音楽も同じくヴァシル・シリーが担当している。翻訳は秋山伸子。

 佐々木蔵之介は、禿げ上がった頭で背中を丸め、周囲の人間を怒鳴り散らすという、いかにもカネの亡者の頑固な老人という雰囲気で熱演していた。息子や娘たちの言動は何となく往年の木下恵介の映画「破れ太鼓」でのそれを連想させるが、もちろんこの「守銭奴」の方は、オヤジが軟化してハッピーエンドに終るという筋書きではない。

 ただ、2時間(休憩なし)の芝居を観ていて些か気になったのは━━この「守銭奴」は、今回の演出では、やはり喜劇として扱われていたのだろうか?
 ブルガレーテは「彼(アルパゴン)は呪われた者、異常な情熱、悲劇的な運命、引き裂かれた魂に支配されている」と述べている(プログラム冊子掲載)のだが、観たところ実際には、それほどの深刻さはあまり表出されていないように感じられる。

 私としては、もう少しどろどろした世界が描かれ、21世紀における「カネ」とは何なんだ、という問題が提起されるのかな、などと勝手に想像していたのだが━━。

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