2024-02

2022・12・12(月)セバスティアン・ヴァイグレ指揮読売日本交響楽団

       サントリーホール  7時

 昨日のリュリのオペラ「アルミ―ド」(北とぴあ)に行けなかったのは残念だったが、とにかく今日は読響の12月定期を聴きに行く。
 チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第2番」(ソリストは反田恭平)と、タネーエフの「交響曲第4番ハ短調」という、何とも珍しいプログラムゆえだ。コンサートマスターは長原幸太。

 いや、チャイコフスキーの「2番」は、日本ではあまり演奏される機会がないとはいえ、特に珍しいというほどの曲でもない。だが今日は、反田恭平が凄まじいほどのヴィルトゥオーゾ的な演奏を披露し、煽り立てるヴァイグレと読響の猛攻を撥ね返すという白熱的な演奏を聴かせてくれた。
 この曲は、私は「1番」よりもずっと好きなので楽しみにしていたのだが、今日の演奏ほど沸騰に沸騰を重ねたスリリングな爆演は、これまで聴いたことがなかった。その意味で、やはり珍しいと申し上げてもいいだろう。

 演奏が終って2階のロビーに出て来た時に、誰かが後ろで「この曲、CDで聴くと愚作に聞こえるんだけど、今日のは凄かったなあ」と話していた。愚作とは思わないけれども、尤もだと思う点もある。それにしても反田恭平、見事なものであった。

 タネーエフの「第4交響曲」の方は、それこそ日本では稀曲、いや、失礼ながら珍曲に属する類だろう。私も実は、以前CDで1回聴いたことがあるだけだった。こんな珍しい曲を紹介してくれたのは意欲的であり、貴重であり、あつく感謝したい。ではあるけれども‥‥。

コメント

タネ―エフの4番

タネ―エフの4番は2010/6月に児玉宏/大阪響で聞いています。CDのトーマス.ザンデルリンク盤で予習していったのでこの曲の良さ確認できました。bs2でも放映され録画しています。
バーバーの短い曲とヴィオリン協奏曲も演奏された。竹沢さん独奏。
ヴァイグレ氏はハンス.ロットの1番のCDで知ったのですがこの時は京都のアマチュアオケが関西初演したので事前に買ったのでした。私などは珍しい曲の場合.演奏会で聞いても1か月もすると記憶になくなります。勿体ないことで。繰り返し聞かないとやはりだめですね。

読売日本交響楽団 演奏会評

反田さんのピアノは美しく柔らかく、まるでベルベッドベールに包まれたような音色でした。鋭い音では無いのに遠くまで音を響かせる希有な能力を持ったピアニストだと思います。ヴァイグレが大きな音を出しているなか、ヴィルトーゾ的な大きな音はもちろん、弱音さえもオケに負けず聞き取れました。フレーズによって音色を変える見事なテクニックも披露されました。チャイコフスキーのピアノ協奏曲の2楽章は、ヴァイオリンとチェロの独奏にピアノとオーケストラが寄り添うように演奏されるところがあり、ピアノトリオの一部のような雰囲気を持っていて聴いてて楽しかった。3楽章は、バラキレフの「イスラメイ」にも出てくる旋律が使われており、飽きの来ない作品となっています。演奏会ではテレビカメラが回っていましたので、いずれどこかの日程で読売テレビ系列で、夜中にオンエアーされることと思います。

タネーエフの交響曲4番は旋律の美しさよりも、ベートーべン的な動機の拡大によって音楽を聴かせる作品であることがわかりました。また旋律・素材はロシア的なのに響きはブラームス的な広がりを持った弦の豊かさを感じました。3楽章のスケルッツォも見事な書法でちょっとした音にも仕掛けがあり、聴いていてとても楽しい。4楽章はここで初めて小太鼓が出てきて活躍する、ロシア兵の行進曲。メリハリのきいたティンパニと小太鼓。小気味よいリズム感を楽しむことができました。
来年6月、日本フィルでラザレフがこの曲を演奏する予定です。戦争が一刻も早く終わり、ラザレフが日本に来られますよう祈っております。

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