2024-02

2022・12・26(月)エリアフ・インバル指揮東京都響「第9」

      サントリーホール  7時

 「暮れの第9」というのは、私にとっては、ふだんはほとんど足を運ばない「行事」なのだが━━いくら名曲でも、あまり聴き過ぎるとこちらの感覚も鈍って来るだろうから━━インバルが都響を振っての「第9」となれば、別の興味も湧いて来るというもの。今回は24、25、26日の3回公演だったので、その最終回を聴いてみることにした次第。

 予想通り、この「インバルの第9」は、実に強靭な音楽だ。先日聴いたフランクの「交響曲ニ短調」で感じられた音のイメージが、こちらのベートーヴェンの「ニ短調」からも湧き出て来ている、と言えるだろう。大きくて、強い演奏だ。重心の低い、壮大な音響構築も魅力的である。

 だが何よりも、演奏にある種の自信満々たる説得力というか━━つまり、もどかしさとか、物足りなさとかを感じさせず、安心して凭れ掛かれるというか、浸らせてくれる力が感じられるのである。言い換えれば、あれこれ余計なことを考えることなく、ただこの曲に熱中した頃の感覚を甦えらせてくれる演奏だった、と言ってもいいだろうか。少なくとも私にとってはそうだった。

 今日のコンサートマスターは矢部達哉。協演は隠岐彩夏(S)、加納悦子(Ms)、村上公太(T)、妻屋秀和(Br)、二期会合唱団。

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