2024-03

2009・3・4(水)都民芸術フェスティバル
 飯森範親指揮東京交響楽団

   東京芸術劇場

 都民芸術フェスティバルの一環、主催は日本演奏連盟。ほぼ満席。

 2階のエスカレーター前にボケッと突っ立ったまま、見るともなしに眺めていたのだが、本当に若いお客さんが少ない。中年か高年齢層の客が圧倒的だ(私を含めてだが)。中高年になると趣味はみんなクラシックになる、というのならそれはそれでいいが、若者が全く聴きに来ない、というのは由々しき問題だ。女性の客には、少しは若い世代も多いようだけれど。われわれは何をすべきだろうか? 

 今日のプログラムは、モーツァルトの交響曲第9番とピアノ協奏曲「戴冠式」、ベートーヴェンの「英雄交響曲」。

 演奏水準ベスト3の一角の存在だ、などと私は東京交響楽団をふだん絶賛しているのだが、やはり「定期」と「お座敷」とでは、力の入れようも違うようですな。
 「英雄」では、第1楽章のエンディングでの昂揚や、第4楽章後半のポーコ・アンダンテに入ったあとの弦のふくらみ(第357小節以降)、同コーダのプレスト部分での盛り上がり、そのほかチェロによる内声部の響きの良さなど、ハッとさせられる個所もいくつかあったものの、概してメリハリと生気に不足する演奏だ。
 第1楽章が始まってからしばらくの間、スフォルツァンドがほとんど利いていない演奏にはどうなることかと思ったほどだし、まして第2楽章にいたっては――。

 第4楽章終結近くホルンが主題を朗々と吹く[F]の1小節前の3連音符で下行するヴァイオリンをクレッシェンドさせず、スコア通りpのままで押し切るといったように、綿密な配慮を行なった演奏であることは認めるけれど、アクセントの不足した演奏であっては元も子もない。

 ピアノのソロは今野尚美。第1楽章のソロの最初のところを、いきなりオーケストラよりもずっと速いテンポで弾き出したのにはびっくりした。そのテンポの方が活気があったのは事実だが、音楽としてはもっとエスプレッシーヴォであって欲しいものだ。

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