2024-03

2023・2・11(土)下野竜也指揮神奈川フィルハーモニー管弦楽団

       横浜みなとみらいホール  2時

 尾高惇忠の「ピアノ協奏曲」と、ブルックナーの「交響曲第6番」が演奏された。協奏曲のソリストは野田清隆、コンサートマスターは石田泰尚。

 野田清隆は、今日の尾高の協奏曲を世界初演した人でもある。その時の演奏は私も聴いた(☞2016年3月4日の項)。良い意味で耳馴染みのいい曲だが、あの初演の時の演奏より、今日はいっそう強固で豪壮な演奏だったように感じられ、そのため作品自体も更に強靭な性格という印象を生んだ。
 なお野田が弾いたソロ・アンコール曲は、同じく尾高の「音の海」からの「春の足音」という曲の由。

 ブルックナーの「6番」は、私はこの曲の素朴な味が好きで━━「アラビアのロレンス」や「野生のエルザ」にそっくりのフシの第1主題があの独特のブルックナー・リズムに乗って物々しく大暴れするあたりは可笑しくてたまらない━━よく聴くのだが、今日も下野が厳しい造型の演奏を引き出し、神奈川フィルも、昔のこのオケからは聴けなかったような剛直な音をずしりずしりと響かせた。
 ただ、今回の下野は不思議なほど曲の旋律線に重点を置いていたように━━つまりヴァイオリン群が硬質な音で主題を強奏するのが気になったのだが‥‥。ブルックナーの音楽では常にオルガン的な、重厚な和声感が優先されるものではないかと思うのだが如何なものだろう。

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