2024-03

2023・2・12(日)新国立劇場のヴェルディ「ファルスタッフ」

       新国立劇場オペラパレス  2時

 2004年にハウス・プレミエされたジョナサン・ミラー演出によるプロダクション。
 その後2007、2015、2018年にも上演されていたが、私はどうも最初と2番目(☞2007年6月13日の項)しか観ていなかったようで、舞台に関しては詳細な記憶がなかった。だが16年ぶりに改めて観てみると、さすがこれはジョナサン・ミラーの舞台らしいスピーディな動きにあふれ、無駄がなく引き締まっている。よく出来たプロダクションのように思う。

 今回はコッラード・ロヴァーリスの指揮、東京交響楽団の演奏だったが、彼の穏健な指揮のもと、オケも音量は大きくはないものの比較的均整の取れた演奏を聴かせてくれた。
 ただし肝心の第3幕での演奏が、前半部分で緊張感がやや希薄だったことを含め、同幕全体に何か昂揚感に不足しており、そのため弱者イジメをも笑い飛ばすファルスタッフの常人の枠に嵌らぬ存在を謳い上げるはずのこのオペラの性格━━シェイクスピア=ボーイト=ヴェルディが生んだこのオペラの凄さが、些か物足りぬ流れのままに終ったのが惜しい。これは、第一に指揮者に責任があるだろう。

 題名役はパレルモ出身のニコラ・アライモで、馬力のある歌唱と演技がなかなかいい。
 その他は、ホルヘ・エスピーノ(フォード)、村上公太(フェントン)、青地英幸(カイウス)、糸賀修平(パルドルフォ)、久保田真澄(ピストーラ)、ロベルタ・マンテーニャ(アリーチェ)、マリアンナ・ピッツォラート(クイックリー夫人)、脇園彩(メグ)、三宅理恵(ナンネッタ)という人々。黙役助演の柏木銀二(ガーター亭主人)と可愛い子供(木村日鞠)も存在感があった。

 日曜日の公演の所為か、お客が結構入っていて、拍手もすこぶる大きい。

コメント

この演目は聴いてないのですが、その前のタンホイザーでも指揮者に大いに問題があり、歌手や合唱の素晴らしさが半減していました。ここでも指揮者に問題があったとのこと。新国はどうしてさえない指揮者ばかり呼ぶんでしょう。いったいオペラ監督はなにをしてるんでしょう。ワーグナーなどのドイツオペラやヴェルディの後期の作品は歌手さえ良ければよいというオペラではないのに。

キャスト表について

 2月12日に観ました。
 前日の「タンホイザー」同様、こちらも旧演出の再演で、このジョナサン・ミラーの舞台は2004年に観ています。あのときが新演出、新国立劇場で無料で配られるキャスト表の右下隅に「2004年6月25日 新国立劇場プレミエ」と書かれているので確認できました。
 ところで、このキャスト表は一演目単位でなく公演日毎に印刷して、その上演日付とともに演目として何回目の公演という記載も入れたほうがいいと思います。予定していたキャストの変更もあるわけだし、その日がこの歌劇場デビューということも表示が可能になります。紙切れ一枚のことだから対応できるでしょう。METなんて、冊子なのにキャスト表のページは公演日毎に違っているのですから。もっとも、あちらにはプレミエがいつという記載はなかったような。
 こういう紙切れや冊子、私も含め、捨てずに保存しているファンもけっこういると思います。ある意味、歴史的文書となり得るものなのだし、新国立劇場であれば公文書とも言えます。
 ということで、新国立劇場のホームページから意見として投稿してみましたたが、向こうは役所みたいなところだし、どうなることやら。

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