2024-03

2009・3・6(金)ダニエル・ハーディングが新日本フィルに客演、
「幻想」他を振る

   すみだトリフォニーホール

 話題の指揮者が登場。
 こういう傾向の指揮者には、アルミンクに鍛えられた新日本フィルは合うだろう。今日はフランス・プロで、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」、ベルリオーズの「幻想交響曲」だった。

 例のごとく、微に入り細を穿った音楽づくりだ。もっとも、マーラー・チェンバー・オーケストラ相手の時と違って、それほど極端なテンポの誇張や、ダイナミックスの変化などは試みていない。それは作品が――モーツァルトでなく、19~20世紀音楽であるということも関係しているのかもしれないのだが。

 「幻想交響曲」第1楽章の序奏が、極度に遅いテンポで、しかもたっぷりと長いパウゼを使いながら開始された時には、そら来たと思ったほどだ。が、全体としては幸いにもそれほど持って回った演奏ではなかった。それよりも強烈なリズムとアクセントが特徴的である。特に第1楽章や第4楽章では、切りつけ、叩きつけるように激しいアタックが続く。胸のすくような鮮やかさだ。
 「ラ・ヴァルス」でも同様で、それはワルツというより、音のエネルギーの噴出と激突、せめぎ合いと崩壊の大絵巻、といった方がいいかもしれない。「牧神の午後への前奏曲」は、もちろん曲想にふさわしく豊麗なふくらみのある響きだ。

 「幻想」では、ハープが4台、指揮者の両側に2台ずつ、しかもオーケストラより前方に、最初から配置されていた。ハープの音色をいっそう明確に聴かせようという狙いであろう。たしかにこれは効果的で、オーケストラの音をまろやかにさせていた。第2楽章以外では使われぬこのハープ、まさか終りまでそのまま?と訝っていたら、楽章が終ると突然大勢のスタッフが現われ、あっという間に袖に片づけてしまった。

 ハーディングと新日本フィル、まだ来週のプログラムを残しているけれど、どうやら相性はいいらしい。ハーディングも以前、ザルツブルクでウィーン・フィルを振った時のチグハグさとは大違い。
 

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